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サイクル ロードレース コラム 2020年10月30日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第9ステージ】熱狂と興奮のスプリントステージを制したのはアッカーマン「次は正攻法で勝ちたい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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むしろこの日で一番ヒヤリとさせられたのは、残り65kmで、突如としてイネオス・グレナディアーズのディラン・ファンバーレが飛び出したことかもしれない。すわ、なにか危険な動きか、とウルフパックは慌ててチェックに入るも..単なる中間ポイントへ向けての加速だった。カラパスの護衛役は、逃げの2人に続いて3位通過。総合ライバルによるボーナスタイム1秒回収の可能性をきっちり握りつぶすと、再び静かに集団へと戻っていった。

緊迫感がそれほど高まらぬまま、それでもフィニッシュまで22kmを残して、プロトンは逃げを回収した。モビスターが時には集団先頭を占拠したが、ログリッチ残り13kmでパンク→自転車交換を余儀なくされた時でさえ、ライバルチームは不穏な動きを見せなかった。

ゴール前のスプリントフィニッシュ

ゴール前のスプリントフィニッシュ

そして残り5.5km、とうとう戦いの時がやって来る。スプリンターにとっては、大会9日目にして、ようやく巡ってきた2回目のスプリントステージなのだ。しかもこの先もたった2回..どう多く見積もっても3回しか自慢の脚を披露する機会はない。数少ないチャンスをどうにかしてつかみ取らねばならない。しかし動いたのはドゥクーニンクではない。ボーラ・ハンスグローエとロット・スーダル、グルパマ・エフデジの3チームが隊列を組み上げると、カーブの連続へと先頭で突っ込んでいった。

「前回のスプリント(第4ステージ)では、ドゥクーニンクの動きを警戒しすぎた。だから今回は自分たちの動きをすることにしたんだ」(アッカーマン)

ライバルたちが積極的に動き、特にボーラが5人で上がっていく姿を横目で見ながら、ドゥクーニンクは急遽プラン変更を決めた。最終発射台ミカエル・モルコフによれば、「本来は自分たちで主導権を握るはずだったんだけど、ボーラの動きに乗ることにした」のだという。ウルフパックは最前列からしばし姿を消した。もちろん最終盤までベネットの周りを4人のアシストが警護していたのだが、残り1kmまで来ると、発射台のモルコフ以外は早々と解散した。

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