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サイクル ロードレース コラム 2020年10月26日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 レースレポート:第6ステージ】恐ろしいカオスの果てにログリッチが首位陥落「この先も全力で戦う。だってそのために僕はここにいるんだから!」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ログリッチ

首位から30秒遅れの4位へと転がり落ちたログリッチ

凍えるようなピレネーの山で、激震が走った。雨と霧に紛れて強豪たちが次々と蜂起し、総合順位をことごとくひっくり返した。初日から5日間マイヨ・ロホを守り続けたプリモシュ・ログリッチは首位から引きずり降ろされ、リチャル・カラパスが赤き衣を身にまとった。イザギレ兄弟が巧みな連携プレーを成功させ、弟ヨンが山の上で区間勝利を祝った。

「天候のせいですごく難しいステージだった。でも明日が休息日だってことも分かっていたから、全力を尽くしたんだ。兄ゴルカには感謝してる。彼が僕を勝利へと導いてくれたようなものだから」(ヨン・イザギレ)

フランスの名峰、トゥールマレーで締めくくられるはずだった日曜日。しかし非常事態宣言が出された隣国行きを断念し、ブエルタ一行はスペイン国内に留まった。この区間の最中には、スペインでも全土に非常事態宣言が発令された。夜間外出こそ禁じられたが、プロトンにとって幸いなことに、都市間の移動は特に制限なし。ただ各自治体が独自の移動制限を設けることは許されているため、この数区間と同じく、今後もコースが変更される可能性は十分にある。

大会1週目の終わりは、いつもより3日早くやって来た。普通ならば9日間のところ、今回はたった6日走るだけで休息日を迎える。しかも前夜にヨーロッパは冬時間に変わり、選手たちは1時間余計に睡眠を楽しむことができたはずだ。つまりまだまだ体力の有り余る選手たちは、空模様など気にもせず、血気盛んに飛び出した。

スタート直後から勇敢に突き進んだレミ・カヴァニャに、25km地点で22人が合流することで、大きな逃げ集団が出来上がった。前方には14チームが名を連ね、中でもコフィディスとサンウェブが3人ずつ揃えた。総合3分37秒遅れのゴルカ・イザギレは弟のヨンと一緒に滑り込んだし、イネオス・グレナディアーズは1人、モビスターは2人を前に送り込んでいた。

前日はコントロール作業から解放されたユンボ・ヴィスマだが、この日は8人全員で制御に励んだ。タイム差を3分半から4分程度に留めるべく、ひたすら黙々と牽引を続けた。ステージ半ばから雨はいよいよ本降りとなっていく。

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