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サイクル ロードレース コラム 2020年10月13日

【Cycle*2020 パリ~トゥール:レビュー】《次のアラフィリップ》ことコヌフロワとの激闘制したピーダスン「U23時代から彼とは何度も戦ってきた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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2600mから800mに短くなった最終ストレート、グラモン大通りに滑り込んだ直後に、コヌフロワは敵の背後に回り込んだ。ひたすらライバルの背中だけを見つめた。ツール中にケース・ボルの最終発射台を務めていたピーダスンに、敵いっこないのは分かっていた。それでも最後の最後まで諦めたくはなかった。自らをエースとして信頼してくれたチームに、「どうしても勝利を持ち帰りたかった」から。

両手を上げたのはピーダスンだった。背後に鋭く目を光らせつつ、自ら加速を切ると、コヌフロワに一度たりとも先行を許さなかった。プロ入り前にUCIレースを制した経験はあるが、24歳にとっては2018年プロ入り後につかんだ初めての勝利。ツールで区間3勝と大暴れしたサンウェブにとっては、シーズン中断後3つ目のクラシックタイトル(ブルターニュクラシック、フレッシュ・ワロンヌ)となった。しかも30秒後にフィニッシュラインを越えた5人の集団内では、チームメートのニューエンハイスがスプリントを制し、3位表彰台に上った!

一方ツールで15日間山岳ジャージをまとったコヌフロワにとっては、フレッシュ・ワロンヌ2位、ブラバンツ・パイル3位に次ぐ、この秋3つ目の表彰台であり、つまり3つ目の負けだった。

ただしプロ1年目でクラシックを制したレムコ・エヴェネプールや(2019年クラシカ・サンセバスティアン)、ユイの壁を初めて登ったその日に勝ってしまったヒルシのような、早熟な天才とばかり比べてはならないのだ。24歳のコヌフロワは、地元フランスでは、「次のアラフィリップ」と期待されている。そして現役世界チャンピオンが、悔しくてハンドルを叩いてばかりの修行時代を終えて初めてのクラシックを勝ったのは、25歳の春でしかない。

例年なら長いシーズンの締めくくり役である「落ち葉のクラシック」は、2020年はフランスにおける最後のUCIワンデーレースとなった。新型コロナウイルスによるシーズン再編成で、本来ならば2週間後にパリ〜ルーベが予定されていた。しかしフランス北部の感染拡大に伴い、10月9日に大会中止が決定。第2次世界大戦による1940〜1942年の中断以降初めて、「地獄の日曜日」がない1年となった。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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