人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2020年9月14日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】22歳の若き勢いが大会史上初の無観客山頂フィニッシュで炸裂!ポガチャル「最終週、チャンスがあれば、マイヨ・ジョーヌを獲りに行く」 /  第15ステージ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line

ポートが先行し、残り150mでポガチャルが仕掛けると、マイヨ・ジョーヌもスプリントに飛び込んだ。しかし若き勢いが「大会史上初の無観客山頂フィニッシュ」で炸裂。1年前の9月14日、スペインのグランツールで3つ目の区間勝利を手にした早熟な才能が、22歳の今年、世界最高のグランツールで2つ目の区間勝利をもぎ取った。

「ギフト?いやいや、違うよ。彼の方が強かっただけ。僕は本当に勝ちたかったんだから!だから少しがっかりしてる。でも彼はとにかく強かったんだ」(ログリッチ)

ポガチャルは10秒の、ログリッチは6秒のボーナスタイムもそれぞれ収集した。つまり互いについて「何でも話せる友達」(ポガチャル)、「ライバルであり友達」(ログリッチ)と語るスロベニアっ子2人の関係は、前日までの44秒差から、40秒へと縮まった。さらに年下の口から、記者会見中、幾度となく「マイヨ・ジョーヌ」との単語が聞かれるようになった。

「最終週、チャンスがあれば、マイヨ・ジョーヌを獲りに行く。たしかにチームから2人リタイアが出ているのは痛い。ただみんな僕の側にいて、素晴らしい仕事をしてくれている。だからジャージを守ることだって出来ると確信してる。それにプランシュ・デ・ベルフィーユの個人タイムトライアルは、好きなタイプのコースだ」(ポガチャル)

スロベニアントップ2の後には、前日まではコロンビアの4人が並んでいた。ただしベルナルとキンタナの脱落により、リゴベルト・ウランが1分34秒差の総合3位に、ミゲルアンヘル・ロペスが1分45秒差の総合4位につける。

15日間の戦いを終えたプロトンは、アルプスにて静かに2回目の休息日を過ごす。ご存知の通り、あくまで「チームバブル」厳守。家族や友達には会えず、外界との「オンライン以外」の交流は許されない。もちろんチームの選手&スタッフの全員がPCR検査を受け、同じチーム内で2人以上の陽性者が出た場合は、チームごと大会を離れなければならない。アフターコロナのツール・ド・フランスでは、最後まで決して心休まる時はない。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ