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サイクル ロードレース コラム 2020年9月14日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】22歳の若き勢いが大会史上初の無観客山頂フィニッシュで炸裂!ポガチャル「最終週、チャンスがあれば、マイヨ・ジョーヌを獲りに行く」 /  第15ステージ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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それでも30kmほど走った先に、前方に小さな一団ができあがった。ケヴィン・ルダノワ、シモン・ゲシュケ、マッテオ・トレンティン、ヘスス・エラダ、ニッコロ・ボニファツィオ、ミヒャエル・ゴグル、マルコ・マルカート、そしてもちろんローランの8人は、大急ぎでプロトンから遠ざかって行った。

たとえ逃げ集団に行かれてしまったとしても(しかもポイント賞3位のトレンティンに逃げられてしまったとしても)、中間ポイントは、9位争いのスプリントでやっぱり加熱した。いつものようにミケル・モルコフが、発射台の鏡のような働きを披露する。サム・ベネットに9位7ptを確実に獲らせるとともに、自ら次点に滑り込み、サガンのポイント収集の邪魔をした。おかげでサガンは、前夜かろうじて43ptにまで縮めたポイントを、またしても45ptへと離されてしまった。近年稀に見る熾烈なマイヨ・ヴェール争いは、果たして最終週にも繰り返されるのだろうか。いまだポイントは265pt残っている。

同じポイント争いでも、山岳ポイント争いは、今大会ここまで大した盛り上がりを見せてこなかった。ブノワ・コヌフロワとアントニー・ペレスが第2・3ステージで仁義なき戦いを繰り広げたものの、3日目に後者が落車負傷でリタイアして以来……いまだ前者が総計36ptで赤玉のまま。

すると8人の逃げは、区間勝利を追い求める旅であり、同時に赤玉を巡る戦いでもあった。3つある山のうちの1つ目の山に、4分40秒差で上り始めると、真っ先にゲシュケが加速に転じる。ローランとエラダがすかさず反応し、22%ゾーンでジグザグ走行を見せたゴグルも、粘り強く食らいつく。こうしてゴグル12pt、エラダ9pt、ゲシュケとローランは8pt……と、すでに以前からある程度の山岳ポイント収集を開始していた4人が、最前列へと集った。

1つ目の1級峠は、マイペースで上ったエラダが、山頂間際でライバルを出し抜き先頭通過を果たす。2つ目の1級峠は、ローランが早めに独走態勢に入り、きっちり満点を手に入れた。さらに3つ目の超級グラン・コロンビエには、最後まで生き残ったローランとゴグルが2人で上り始めたが……無念にもポイント収集には至らなかった。終わってみればローラン26pt、エラダ25pt、ゴグル24pt、ゲシュケ18ptと、相変わらずコスヌフロワから赤玉を脱がせられぬまま。ちなみに今区間勝者のポガチャル34pt、マイヨ・ジョーヌのログリッチ33ptも、ぎりぎりジャージに手が届かない。

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