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サイクル ロードレース コラム 2020年9月11日

ツール・ド・フランス開催特別企画 進化したチューブレスタイヤのインプレッションをレポート

ツール・ド・フランス by 栗村 修
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栗村 修氏

一方、今年のツール・ド・フランスでは、ジュリアン・アラフィリップが新世代クリンチャータイヤでステージ優勝を飾り、また、昨年の「パリ〜ルーベ(石畳の上を走るタイヤにとっては非常に過酷なレース)」では、アレクサンドル・クリストフがパンクに強い特性を生かしてチューブレスタイヤを採用するなど、徐々に「脱チューブラータイヤ」の流れが生まれはじめています。

2チューブレスタイヤの強みは?

チューブレスタイヤ

ここで改めてチューブレスタイヤの強みを確認してみましょう。

  • チューブが入っていないので摩擦抵抗が減り加速時などに軽さを感じる
  • チューブが入っていないためリム打ちパンクのリスクが大幅に減る
  • 異物が刺さっても急激に空気が抜けにくいためある程度は走れる
  • 低圧でも走行可能となるため乗り心地が良くなる
  • パンク修理が比較的簡単

一方、タイヤの脱着に少し力が必要であったり、普及率の関係で対応ホイールが少ないなど、いくつかの弱みもありましたが、この辺りは急速に改善されはじめています。

個人的には「低圧でも走れる」「パンクに強い」という強みに注目しており、ロングライドなどを楽しむサイクリストに大きなメリットをもたらすと考えています。

3.IRC FORMULA PRO RBCCはなぜ注目されているのか?

IRC FORMULA PRO チューブレス RBCC

今回、そんな将来性の高いチューブレスタイヤの中から、「IRC FORMULA PRO チューブレス RBCC」になぜ注目するのかについてもご説明いたします。

  • IRCはチューブレースタイヤについて13年の実績があり今回で第5世代となる
  • RBCC(ライスブランセラミックコンパウンド)技術が更に進化しグリップ力が向上
  • 新設計の「杉目+縦溝パターン」を採用
  • ビードの最適化を行いチューブレスタイヤの弱みだった組付け作業性が大幅に改善

栗村個人のイメージでは、タイヤというものはある意味で「生き物」だと感じています。
  コンピューターの数字だけでは最高のものがつくれず、レース現場を巻き込んだR&Dが必須であり、そういった意味では本場欧州でテストと繰り返しているIRC社のチューブレスタイヤには大きなアドバンテージがあるいえます。

「こめぬか」を混ぜ込んだオリジナルコンパウンドが滑りやすいヨーロッパの路面で本領を発揮し、そして、プロ選手からの助言で採用されたというスギ目パターンが絶妙なしなやかさを生み出しています。

「信頼」と「実績」という表現がありますが、「IRC FORMULA PRO チューブレス RBCC」はまさにその言葉がぴったり当てはまる新世代チューブレスタイヤといえるでしょう!

 

文:栗村 修

栗村 修

中学生のときにTVで観たツール・ド・フランスに魅せられロードレースの世界へ。 17歳で高校を中退し本場フランスへロードレース留学。その後ヨーロッパのプロチームと契約するなど29歳で現役を引退するまで内外で活躍した。 引退後は国内プロチームの監督を務める一方でJ SPORTSサイクルロードレース解説者としても精力的に活動。

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