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【宮本あさかのツール2020 レースレポート】幸と不幸の両方がフランスを包む。ティボー・ピノ「今日はもしかしたらキャリアの分岐点かもしれない」 / 第8ステージ
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか下りで40秒引き離したピーターズは、続く1級ペイルスルドの上りも踏ん張り続けた。9.7kmの上り坂で24秒差にまで詰められたが、フィニッシュまでの11.5kmはまたしてもスピードの出る下り。むしろザカリンは意志を削がれ、ずるずると後退していくばかり。最終的には後方から追走してきたスクインシュとベローナにさえ追い抜かれた。……ただ、これらのあらゆる情報は、先頭を突っ走るピーターズの耳には入っていなかった。
ナンズ・ピーターズ
「無線なしで走っていた。ステージ序盤に無線の調子が悪くなって、チームカーに返したんだ。だからザカリンとの差を常に目測しなきゃならなかった。ラスト2kmまで来て、ようやく、勝てると判断したよ」(ピーターズ)
最後は思いっきり勝利を満喫した。ジャージの前を締めて、腕をぐるぐる回しながら観客を盛り上げて、そして何度も両手を天に突き上げた。昨春のジロ初参加・初勝利に続く、ツール初参加・初勝利。開幕1週間前のフランス選手権での好走が認められ、急遽ツール・ド・フランス行きを決めた26歳は、大会入りしていた仏ジャン・カステックス首相さえも大喜びさせたのだった。
「ツールは伝統であり、魔法だ。いつだって人々のお祭りだった。仏政府の方針は、ウィルスとの共存である。開催委員会の感染対策には満足しているし、自治体や国の機関もさらなる協力を惜しまない。もちろん慎重であらねばならない。しかし人生は続いていく。この先もツールを続け、お祭りを楽しまなければならない」(カステックス)
残念ながら首相も、フランス国民も、手放しで喜べたわけではない。ピーターズが単独で抜け出した背後では、ポール・ド・バレスの上りで、総合期待の星ティボー・ピノが遅れ始めていた。初日の残り3km地点で落車し、痛めた身体が、悲鳴を上げた。
「背中が痛くて、力が入らなかった。ペダルを上手くこげなかった。落車以来、かすかな希望にしがみついてきたけど、本当はずっと苦しんできた」(ピノ)
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