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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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【宮本あさかのツール2020 レースレポート】ログリッチがツールのボスに名乗りをあげるも本人はいたって冷静「まだ、たった4日目だから」 / 第4ステージ
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかプリモシュ・ログリッチ
「最強の選手に負けたんだから、後悔なんてない」と、ジュリアン・アラフィリップは肩をすくめた。2つ掲げていた目標のうち、最も大切な「マイヨ・ジョーヌ保守」を果たせたのだから、心の底から満足していた。なにより、間違いなく、この日はユンボ・ヴィスマとプリモシュ・ログリッチこそが最強だった。大会最初の山頂フィニッシュを完膚なきまでに制圧し、「2020年ツール・ド・フランスのボス」として名乗りを上げた。
「今日は最初から狙っていたし、チーム全員が僕のために働いてくれた。だから結果を出さなきゃならないっていう凄いプレッシャーもあったんだけど、だからこそ一番で終えたいっていう思いもあった。これほどに強いチームメートたちに囲まれて、僕は本当に幸せ者だよ」(ログリッチ)
フランスに「ニューノーマル」の新年度がやってきた。すべての学校(11歳以上)や職場(個室以外)には完全なるマスク着用義務が命じられ、山で暴力的な努力を行った直後の選手でさえ、フィニッシュ後に深呼吸する暇もないままマスクをつける。ツール・ド・フランスはウイルスとの戦いに打ち勝ち、絶対に、パリまでたどり着かねばならない。
アレクシー・ヴィエルモ、クリスツ・ニーランズ、ニルス・ポリッツ、ティシュ・ベノート、カンタン・パシェ、マチュー・ブルゴドーの6人の飛び出しで、2020年大会初の山頂フィニッシュステージは幕を開けた。もちろん「マイヨ・ジョーヌに敬意を表して、今日は絶対にジャージを守りに行く」と公言していたジュリアン・アラフィリップは、すぐさまドゥクーニンク・クイックステップの仲間たちを集団前方に配置。きっちりタイム差制御に乗り出した。前夜の段階で総合3分53秒遅れのヴィエルモが、ほんの短時間だけ暫定マイヨ・ジョーヌに躍り出るも、たいがいは手堅く3分半ほど後方で手綱を引いた。
黄色だけでなく、緑にも、ウルフパックはこだわりを見せた。前夜早くもペーター・サガンが定位置=首位につき、「あとはパリまでず~っと守りたいな」なんて楽しそうに語ってはいたけれど、実際はポイント賞上位3名が5pt以内で競り合う大接戦だった。だからこそ山に突入する前の、51.5km地点の中間スプリントポイントでは、アラフィリップ用隊列が一時的にサム・ベネット用列車に早変わり。まんまと自前スプリンターを集団先頭(7位9pt)で通過させることに成功する。
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