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サイクル ロードレース コラム 2020年8月31日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】むちゃくちゃに振り回したガッツポーズと、頬を流れ落ちる涙。アラフィリップが遂に勝利を射止め「父に勝利を誓っていたんだ」/ 第2ステージ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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だからこそマイヨ・ジョーヌのアレクサンダー・クリストフの「お下がり」とはいえ、すでに緑ジャージを着ていた「ポイント賞史上最多7回」サガンと、2017年ブエルタ・ア・エスパーニャではわずか2pt差でポイント賞ジャージを逃したトレンティンは、逃げによる先行を選んだ。実は前日もこの2人は仲良く中間スプリントで激突し、サガンが(プロトン内で)1位通過、トレンティンが2位通過を果たしている。この2日目は立場が逆転。トレンティンが先行を成功させた。

結果から言えば、ステージの終わりに、両者ともいまだマイヨ・ヴェールに手は届かない。ただし首位クリストフに続き、サガンはポイント賞2位、トレンティンは3位にぴたりつける。

第2のご褒美は、山岳ポイントを大量に収集できたこと。なにしろ2日目で早くも1級峠が登場したのだ。しかも1級コルミアーヌ→1級テュリニの連続登坂という、ツール史上いまだかつてない大胆な試みだった。

中間ポイントを過ぎると、ようやく逃げ集団に自由が与えられた。わずか20秒ほどで綱引き状態にあったタイム差は、一気に3分にまで広がった。コルミアーヌの山道でも、(パンクでトレンティンの抜けた)7人は協力し合って高みを目指す。ところが前日すでに脚のうずうずを止められず、最終盤にアタックを試みたコヌフロワが、山頂間際で「ライバルたちを出し抜いて」ポイントをかっさらってしまう。それをライバルたちは、どうやらよくは思わなかった。逆に続く下りや2つ目の山で、コヌフロワを苦しめたという。3年前のU23世界チャンピオンはたまらず先頭から脱落し、一時は45秒近い遅れを喰らってしまう。

それでも「次のアラフィリップ」の呼び声高き24歳は、我慢強く、山を登り続けた。じわり、じわり、と前を追い上げると、残り2kmでライバルたちを捕らえた。山頂スプリントではまんまと2位に滑り込む。

ここでコヌフロワと、1つ目を2位通過、2つ目を1位通過のペレスとは、完全に同条件の18ptで並んだ。しかも第1ステージを同タイムで終えた2人は、逃げを吸収され、グルペットに回収された後でさえ……激しい化かし合いを繰り広げたそうだ。この日も17分45秒遅れの同集団で終えた2人は、もちろんフィニッシュラインでもスプリント。なにしろこの場合、ジャージの持ち主を決めるのは、総合順位となる。そしてコヌフロワ97位、ぺレス104位で、前者に軍配が上がった。

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