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サイクル ロードレース コラム 2020年8月30日

【宮本あさかのツール2020 レースレポート】極限の緊張が襲った初日。落車に巻き込まれたピノ「人生で一番ストレスを感じた」/ 第1ステージ

ツール・ド・フランス by 宮本 あさか
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決して誰かが攻撃を仕掛けたわけでもない。ただ断続的な強い雨と濡れた路面のせいなのだ。ヘアピンカーブ続きの下り坂や、時にはまったくなんの変哲もない場所で、いとも簡単に選手たちは地面へと投げ出された。本日の優勝候補サム・ベネットを皮切りに、イネオスの若き護衛役パヴェル・シヴァコフや(しかも2回!)、1年前に14日間のマイヨ・ジョーヌでフランス市民の心を震わせたジュリアン・アラフィリップさえ犠牲となった。落車や下りのたびに集団はバラバラになり……ディフェンディングチャンピオンのエガン・ベルナルが必死の追走を余儀なくされたことも。

小さな輪を2周、大きな輪を1周するコースには、2つの3級山岳が待ち受けた。1つ目をグルリエが、2つ目をシェアーが先頭で通過すると、満を持したようにメイン集団は逃げの3人を全て回収する。すかさずユンボ・ヴィスマがプトロン前方を塞ぎ、集団制御権を掌握。その後の下りでアスタナが少々急ぎ過ぎた時には――しかもミゲルアンヘル・ロペスが道を外れて標識に激突してしまうハプニングあり――、マイヨ・ジョーヌ最有力候補のプリモシュ・ログリッチ自らが、ライバルチームに冷静さを求めた。さらには個人タイムトライアル世界王者4度のトニー・マルティンの音頭で、全チームが一時的な休戦協定を受け入れた。

「ユンボ・ヴィスマの選手たちが、集団内で話をまとめてくれたんだ。正しい決断だったと思う。だって総合系選手が序盤でタイムを失うのを見るのは、いつだって心が痛むから」(クリストフ)

おかげでプロトンは落ち着きを取り戻した。上りに苦しめられだスプリンターたちも、大部分が無事に先頭集団へと復帰を果たす。誰もが極めて慎重に、ゆっくりと、ニースへと向かう下り坂をこなした。そんな状況でもジョージ・ベネットは滑って転んだけれど、ほぼすべての選手が、大きな問題もなく残り25kmの真っ直ぐな平地までたどり着いた。

その直後に、審判団から、「悪天候のため残り3km地点でタイム計測」との決定が下される。これ以上の事故を避けるための、最善の判断のはずだった。

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