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サイクル ロードレース コラム 2020年8月25日

【フランス選手権:レビュー】アルノー・デマールが文句なしのフレンチトリコロール奪取「ほぼ完璧なレース。なにより団結の勝利」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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数キロ先でとらえたアラフィリップが、フラムルージュ直前で最後のアタックに出た時も、やはりデマールはためらわなかった。ラスト500mまで2人の発射台を残していた2014年大会や2017年大会とは状況が違った。それでもシーズン再開後の6レースで上げた3勝のおかげで(初戦ミラノ〜トリノ、ツール・ド・ワロニー2区間)、自分の調子には絶対的な自信があったし、なにより冷静でいられた。

「すべての条件が、最高の状態で揃っていたんだ」(デマール)

最後のスプリントは、ひたすら力強く。真っ先に仕掛けたアラフィリップを抜き去り、必死に追い上げるコカールに一瞬たりとも先行を許さず、力技でデマールがすべてをねじ伏せた。

フランス人の現役選手としては最多3枚目のナショナルチャンピオンジャージ。勝利の3日後に29歳の誕生日を迎えるフランスナンバーワンスプリンターが、ジャン・スタブリンスキーの史上最多4勝に並ぶ機会は、つまりまだまだたっぷり残っている。しかもグルパマ・FDJと……この9年間で7枚ものチャンピオンジャージを収集してしまったフランス選手権専門家軍団とは、2023年まで契約済み!

それにしても2012〜2020年で7勝というと、2012〜2019年でツール・ド・フランスを7回制しているイネオス並の独占状態である。普段はシャイなのに自分のチームのことになるとたがが外れてしまう名物GMマルク・マディオの雄叫びは、今年もまた繰り返され、こだわりの「スポンサー名のないレトロでシンプルなマイヨ・トリコロール」が、きっと今年も誇らしげに披露されることだろう。

残念ながら青白赤のフレンチナショナルジャージは、2020年ツール・ド・フランスでは見られない。シーズンの最初からジロ・デ・イタリア行きに決めていたから、デマールがツールを走る予定はそもそもない。また個人タイムトライアルナショナルチャンピオンのレミ・カヴァニャも、ツールには出場しない。

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