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【ツール・ド・フランス2020:選手相関】共通するものは高い《プライド》か。エースとしての走りに期待!ミケル・ランダ × ワレン・バルギル
ツール・ド・フランス by 山口 和幸ミケル・ランダ
2015ジロ・デ・イタリアではファビオ・アル(イタリア)のアシスト役に起用され、アルを総合2位に送り込むとともにランダ自身も総合3位に。休息日をはさんで行われた山岳区間の第15、16ステージでは2連勝する走りを見せた。これはランダにとっては大きな自信になり、エースとして走った時の可能性を夢想したに違いない。
さらにその年はブエルタ・ア・エスパーニャでアルの総合優勝に大きく貢献するとともに、最難関のステージでアルのアシストをしっかりと務めた後に単独でゴールを目指してステージ優勝した。
ただしその活躍が評価されたのはアシスト役としてのランダだった。2016年、クリス・フルームをエースとするスカイに移籍。ツール・ド・ペイバスクでステージ優勝するなどレースによってはエースとして走った。2017年はジロ・デ・イタリアでステージ優勝している。
2017年のツール・ド・フランスではフルームの4勝目に大きく貢献。ただし、好調ステージで「待て」のチーム指示もあって、1秒差で総合3位の表彰台を逃したことが悔やまれた。
2018年からの2年間はモビスターで走るが、ツール・ド・フランスでは相変わらずアレハンドロ・バルベルデやナイロ・キンタナのアシスト。2019年のジロでは、ナンバーカード1番、モビスターのエースとして起用されるが、終わってみればチームメートのリチャル・カラパスが総合優勝していた。
常にアシスト役だったランダだが、今季はバーレーン・マクラーレンの唯一の総合エースとしてツール・ド・フランスに登場する。もはやだれにも遠慮はいらない。だからツール・ド・フランスではランダに注目なのだ。
一方のバルギルは端整な顔立ちのフランス選手。社交的で、インタビュー時に見せる配慮は大人の社交性が垣間見える。さいたまクリテリウムに来日した時は、ゴール後の公式記者会見に登場し、進行を務めた筆者の一問一答に真摯に応える姿に好感が持てた。
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