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サイクル ロードレース コラム 2020年4月10日

【プロトンは必ずやって来る!!】リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「これまでも素晴らしい勝ちをいくつも手にしてきたけれど、リエージュは特別なんだ。表彰台に上る日を、ずっと待ち続けてきた。勝利を夢見てきた。だから、うん、この勝利は最高に美しいよ」

間違いなく、オリカ・グリーンエッジは、レースを見事に制御した。例のフォルジュ坂でひどく苦しんだゲランスを、チームメートたちは忠実にサポートした。並み居る強豪パンチャー&クライマーを完全に封じ込め、得意の小集団フィニッシュに持ち込んだ――。

つまり非難の対象は、史上初のオーストラリア人リエージュ覇者ではない。むしろ尻込みして大胆な勝負に出られなかったパンチャーたちに、批判の目は向けられた。同時にコース設定に疑問を呈する声も相次いだ。

開催委員会は、翌年からさっそく、レース改革に取り組んだ。フォルジュ坂はあっさり1度の使用で切り捨て、2016年にはフィニッシュ手前2.5kmに石畳の激坂を組み込んだ。この石畳坂さえも1度きり。2017年には終盤に新たな起伏を3つ入れてみた。続く2018年は中盤に2つ坂を追加した。

最古参は新陳代謝を繰り返す。2019年、ついにフィニッシュ地さえも変更した。27年間に渡り勝負を見届けてきたアンスから、リエージュの中心地に移動。つまり文字通り、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュへと、新たに生まれ変わった。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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