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サイクル ロードレース コラム 2020年2月17日

【ブエルタ・ア・アンダルシア:プレビュー】シーズンの行方を占うハイレベルの5日間 ビッグレースへとつながる「太陽の道」を誰がトップで駆け抜けるか!?

サイクルロードレースレポート by 福光 俊介
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“ザ・ステージレース”と言いたくなるような偏りのないコースセッティングに、最も適応するのはいったい誰だろう。昨年の覇者であるヤコブ・フルサンは2連覇をかけて乗り込む。フルサンは、禁止薬物提供で自転車界から永久追放されたミケーレ・フェラーリ医師との接触が嫌疑をかけられていたが、自転車反ドーピング財団(CAFDF)より5日、そうした嫌疑はないと発表された。

充実しているのはジャック・ヘイグ。2月上旬のバレンシアでは個人総合2位となり、これまでになく上々のシーズンイン。ミッチェルトン・スコットの次期エースと目されるオージーライダーを、経験豊富なアシスト陣が支えることになる。

アージェードゥーゼール・ラモンディアールのエースとして、今年はツール・ド・フランスに挑むことが内定しているピエール・ラトゥールも、この大会で真価を示したい。長年ツール制覇に届かずにいるフランス自転車界にあって“新たな希望”である彼を、無名からプロトン屈指のパヴェスペシャリストへと成り上がったベルギー人、オリバー・ナーセンが盛り立てる因縁もどこか興味深い。

地元スペイン人ライダーも、アンダルシアの温かさを味方にエンジンを本格始動させる。チーム バーレーン・マクラーレンは、新エースのミケル・ランダを立てて臨む。1月にはトレーニング中の事故で負傷したランダだが、大きなけがには至らなかったよう。例年“限りなく”ベストメンバーに近い布陣で戦うモビスター チームも、若きエースのマルク・ソレルとエンリク・マスの双頭体制。どちらもこの先グランツールで総合リーダーを務めるであろう逸材だが、この大会の結果次第でチーム内の序列がある程度決まってくることも考えられる。

総合戦線にとどまらず、ブライアン・コカールのようなスプリンターにも目を向けておきたい。爆発的なスピードと鮮やかなポジショニングで勝利を量産してきたフレンチガイも、今年4月で28歳。チーム創設3年目にして悲願のツール出場が決まったB&Bホテルズ・ヴィタルコンセプトを引っ張り続けるその姿を、今回も見せてくれる。

ここで結果を残した選手が今シーズン、来たるビッグレースへと羽ばたくことだろう。それが誰なのかは、アンダルシアの太陽だけが知っているのだ。

文:福光 俊介

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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