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サイクル ロードレース コラム 2019年10月11日

【パリ〜トゥール/プレビュー】非難轟々の未舗装路...歴史ある「落ち葉のクラシック」はチャレンジリングは過酷なレース

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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パンクに落車に分断の山が築かれ、さすがにコース図を描いた張本人、レース委員長のティエリー・グヴヌーも「ちょっとやりすぎなゾーンもあったし、未舗装路の距離が長すぎた」と反省したそうだ。……しかし、この秋、第113回大会の全長217kmのコース上には、相も変わらず堂々と土の道が組込まれている。

2003年のチーム創設以来1度も欠かさず同大会に出場し、3度の優勝を手にしてきたドゥクーニンク・クイックステップは、呆れて「不出場宣言」を出した。なにしろ砂利道の総距離は去大会の全長12.5kmから10.7kmに短縮されたものの、セクター数は変わらず9。しかもラスト50kmにはぶどう畑の道の他に、7つの登りもしっかりと待ち受ける。

つまりピュアスプリンターたちの出番は極めて少ない。去年はスプリンター(とはいってもミラノ〜サンレモを制している)アルノー・デマールが14位に食い込んだが、果たして2年ぶりに参戦するマーク・カヴェンディッシュが砂利道に適応できるだろうか。

いわゆる秋版ストラーデビアンケへと変化したパリ〜トゥールは、むしろフランドルクラシック大好きっ子たちのやる気を掻き立てる。昨大会2位にして、元ルーベ&フランドル覇者のニキ・テルプストラを筆頭に、今春ルーベで2位に食い込んだニルス・ポリット、昨春のルーベ2位シルヴァン・ディリエ、石畳上位常連オリヴル・ナーセン……ルーベへの強い愛で名を挙げたエヴァルダス・シシュケヴィチュスも、秋の悪路に挑む。

「落ち葉のクラシック」が終わると、欧州の自転車シーズンは長い休暇に入る。シーズンの終わりは、誰かにとってはチームとの別れであり、大ベテランにとってはキャリアの締めくくりでもある。例えば39歳ロイ・クルフェルスやラルス・バク、36歳アレクサンドル・ピショ、34歳ブリス・フェイユは、2019年10月13日の日曜日、人生最後のクラシックレースへと走り出す。

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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