人気ランキング
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
【ブエルタ・ア・エスパーニャ 2019】意外性の連続はまさに『カオス』。序盤9日間で首位を走るキンタナ「真のマイヨ・ロホはログリッチェ」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかスプリンターたちは3日目にして、ようやく本領発揮の機会を得た。昨ジロ区間3勝と大暴れしたサム・ベネットが、ブエルタでも待望の1勝目を獲得。翌日には、ほんの数ミリの差で、ファビオ・ヤコブセンがグランツール初出場ステージ初勝利をもぎ取った。
この第4ステージには、バッドニュースも飛び込んできた。初日に落車したユンボから、クライスヴァイクが戦線離脱というのだ。さらに総合系・山岳系ライダーの棄権が相次ぐ。6日目には集団落車に巻き込まれたリゴベルト・ウランとヒュー・カーシーが、今大会3日間ロホを着たロッシュと共に去る。この日はなんとか最後まで走り終えたダヴィデ・フォルモロも、翌日のスタート地には姿を表さなかった。また逃げ中に単独で道端に転がり落ちたティージェイ・ヴァンガーデレンも、第7ステージで自転車を降りた。つまりEFエデュケーションファーストは一気に3人を失った。
5日目から戦いの場は、本格的な山地へと移った。ただし山頂フィニッシュの栄光は、2日連続で大逃げの頭上に輝いた。そもそもブエルタでは、大会1つ目の難関山頂フィニッシュは、大逃げが決まることが多い。今年も3人の小さなエスケープが、最初の1級頂上で栄光を争った。すでに第2、3ステージで逃げをかまし、敢闘賞2回、山岳ジャージ着用中のアンヘル・マドラソが、執念深く区間勝利を射止めた。区間3位に泣いたホセ・エラダの弟が、翌日はリベンジを見事果たした。1年前にロホを2日間着たヘススにとっては、生まれて初めての区間勝利だった。7月のツールで人生初の区間勝利を手にしたディラン・トゥーンスが、代わって初めての赤ジャージを手に入れた。
もちろん総合勢が動かなかったわけではない。第5ステージでは、残り2.5km地点で、ロペスが単独アタック。マイヨ・ロホを奪い返した。バルベルデとログリッチェは背後で揃ってフィニッシュし、一方で「ツール後の体調は波がある」と語ったキンタナは、遅れ気味に1日を終えた。今区間の終わりは、この4人が最初に、総合の上から4つを独占した瞬間でもあった。
続く第6ステージで大逃げマイヨ・ロホを許したせいで、4人は一旦後退するのだが、迎えた第7ステージで改めて4強に返り咲く。道の果ては、登坂距離4.1km・平均勾配12.3%の激坂が待ち構えていた。そこで「調子のいいバルベルデを助ける」と宣言していたキンタナが高速テンポを刻むと、モヴィスターの相棒以外は、ただロペスとログリッチェだけが最前線に踏みとどまった。春クラシック名物ユイの壁を過去5度攻略したバルベルデが、大方の予想通りに人生12回目のブエルタ区間勝利を楽しみ、総合ではロペスが3度目の首位返り咲きを果たした。
3度目もまた、ロペスは1日でマイヨ・ロホを手放すことになる。1度目はライバルたちの攻撃に追い落とされ、2度目は「エネルギーを消耗しすぎない」ために追走を放棄した。そして第8ステージは、終盤に降り出した雨のせいで、「リスクを冒さず安全に1日を終える」ことに決めた。21人の巨大な逃げからニキアス・アルントが勝ちをつかみ、6年前の山岳賞ニコラ・エデが、幸福なリーダージャージ当選者となった。
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
4月17日 午後7:45〜
-
4月7日 午後6:05〜
-
3月31日 午後4:55〜
-
Cycle*2024 ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニーヌ
4月17日 午後11:55〜
-
4月6日 午後10:15〜
-
3月16日 午後9:30〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
4月1日 午後7:00〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!