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【ツール・ド・ラヴニール / プレビュー】未来のグランツールチャンピオンたちの饗宴、クイーンステージは最終日!
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか写真:2018年のツール・ド・ラヴニール総合優勝はタデイ・ポガチャル(右)
未来の大物を探せ!すでに頭角を現しているいないに関わらず……輝かしいプロキャリアを約束された若者たちが、今年もツール・ド・ラヴニールのスタートラインに集結する。U23版ツール・ド・フランスは、中央山塊とアルプス山脈の起伏を思う存分駆け巡り、2019年8月15日から25日までの全10ステージで争われる。
1961年に「25歳以下限定」のレースとして産声を上げ、今年で56回目を迎える「未来のツール」。かつては3大ツール全制覇フェリーチェ・ジモンディ、ツール3勝のグレッグ・レモンや5勝倶楽部メンバーのミゲル・インドゥラインが、若き日に同大会でチャンピオンの証明を済ませた。
2007年以降は23歳以下のネイションズカップ(国・地域代表チーム制)として、以前にも増して有望な選手たちを次々と輩出している。2014年ジロと2016年ブエルタで総合を制したナイロ・キンタナ。2017年ツール山岳賞ワレン・バルギル。グランツール表彰台経験者のエステバン・チャベスにミゲールアンヘル・ロペス。彼らのいずれもが、U23時代にラヴニール王者に君臨している。2007年総合2位のトニー・マルティンは、後に世界選エリートで個人タイムトライアル4勝を上げ、2008年総合2位ルイ・コスタは、ロードでエリート世界チャンピオンに上り詰めた。2018年ブエルタ・ア・エスパーニャ覇者サイモン・イェーツも、2019年ツールで14日間イエロージャージを守り続けたジュリアン・アラフィリップだって、U23の登竜門で華々しく区間を勝ち取ってきた!
もちろん2019年ツール・ド・フランス覇者エガン・ベルナルは、たった2年前に、ツール・ド・ラヴニールで2つの山頂フィニッシュを制し、若者向けマイヨ・ジョーヌを持ち帰った。また昨夏に同大会を圧倒したタデイ・ポガチャルは、プロ1年目の今年、早くも総合エースとしてブエルタ・ア・エスパーニャへと挑む予定だ。
つまり23歳以下とはいえ、とてつもないハイレベルな戦いには、U23ネイションズカップランキング上位15チームと招待チームからなる全26チームが参戦する。ちなみに昨季まで3年連続で出場した日本代表は、今年は不参加。ランキングは17位。「15位以内に入れる実力がないなら、つまり出場する権利はないのだ」と、シーズン開幕時から招待による出場辞退を決めていた結果だ。また総合覇者にマイヨ・ジョーヌが与えられるのは、大人向けツールと同じ。もちろんポイント賞マイヨ・ヴェールと山岳賞マイヨ・ア・ポワも忘れてはならない。
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