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サイクル ロードレース コラム 2019年7月27日

【ツール・ド・フランス 2019 第19ステージ / レースレポート】「34年ぶりの仏人イエロー」の夢から覚め、コロンビアは史上初のツール総合覇者誕生に期待

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■エガン・ベルナル(チーム イネオス)
(イズラン峠を先頭で通過・総合リーダージャージ)「正直なところ、何が起きているのかわからなかった。無線でレースが終了になったと伝えられ、「いや、僕は走り続けたいんだ」と言ったよ。英語で話しかけられて良くわからなかったんだ。バイクを止めたあと、監督から僕がマイヨ・ジョーヌだと聞いて、やっと安心した。信じられないくらいすばらしいことだ。明日はエンジン全開で走りたい。パリに到着してフィニッシュラインを越えたときにやっと、今日起きたことが本当なんだとようやく信じられるんじゃないかと思う。とてもハードなステージがまだひとつ残っている。とても短いステージだ。持っている力のすべてを明日のレースにぶつけたいと思う。コロンビア人初のツール・ド・フランス勝者になれたとしたら、すごいことだよ」出典:主催者の公式リリースより

■ゲラント・トーマス(チーム イネオス)
(総合3位)「もしステージの短縮について先に知らされていたらイズラン峠はもっと熾烈な争いになっただろうから、奇妙な展開だったね。でも、仕方がない。誰のせいでもないんだから。こうだったら、ああだったらと考えても意味がない。大事なことは、チームがマイヨ・ジョーヌを獲得して、とても優位なポジションにいるということだ。エガン(・ベルナル)がマイヨ・ジョーヌを着て最終ステージを走り出せるように、とにかく明日のコースに出て、あとは任務を完了するだけだよ。彼は明日のステージをしっかり走りきらなくちゃならない。他のライバルに対して十分なタイム差はあると思う。僕は彼をフルサポートするよ。ツールの初日から彼はすばらしかったし、驚異的な才能の持ち主だ」出典:チーム公式リリースより

■ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ)
(総合4位)「雹と地すべりで、ステージ続行という選択肢はなかったと思う。僕たちは良く走れていたし、残念だ。ローレンス(・デプルス)を逃げに送り込むという戦略はうまく行った。調子がいいように感じたから、イズラン峠で仕掛けたんだ。けれど、ベルナルのカウンターアタックについて行くことができなかった。ローレンス(・デプルス)が山頂まで牽いてくれたおかげで何秒かを取り戻すことはできたし、フィニッシュまでまだ長い道のりがあると考えていた。もちろんイズラン峠でのアタックも全力だったけれど、もしそこでステージが終了すると知っていたら(その先のことは考えずに)それよりさらに力を振り絞っていたと思う。運が悪かったけれど、まだ終わりじゃない。また悪天候のせいで何かが起こるかもしれないけれど、明日も全力で行くよ」出典:チームの公式リリースより

■エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)
(総合5位)「これまで経験したことがないような奇妙なシチュエーションだった。無線でレースをやめるように言われるなんて。一緒に走っていた選手たちの間でも、にわかには信じられない気持ちが強かった。けれど全員が同じ情報を聞いたということがわかって、止まったんだ。雹と泥の中でレースを続けるのは無理だということは誰にも明らかだったと思う。今日は調子が良かったし、最終山岳で何かやれる可能性もあったと思う。けれど起こったことは変えられない。すべては明日のレース次第になるね」出典:チームの公式リリースより抜粋

■ロメン・バルデ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
(山岳賞ジャージ)「そこまでひどいコース状況だとは知らなかった。無線でニュースを聞いたときには、僕はリラックスしたペースで走っていた。今日のレースですべきことは終えていたから、明日のステージのためにエネルギーを節約しようとしていた。深い経験を持つ人たちがレースの中止を決定したのだから、選手たちの安全を考えれば、最善の策だったのだと思う。今日はあまりいい日ではなかったから、明日は調子が上向いて、戦略的にももっといい走りができるといいと思う」出典:主催者の公式リリースより

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ポイント賞ジャージ)「誰が考えていたのとも違う展開になって、レース・リーダーも新しく変わった。雨や雹や路面の泥の中で、命の危険をおかす意味はなかったと思う。昨日のレース終了のときにすでに、激しい雷雨があった、今日はそれよりひどい状況になるところだった。主催者は、この状況下でベストは尽くしたと思う。誰も非難するつもりはないよ」出典:主催者の公式リリースより

■マルク・マディオ監督
(ティボー・ピノが所属するグルパマ・エフデジの監督)「ガップへのステージで、落車を避けようとしてハンドルバーにぶつけたということだった。当初は彼も気にとめていなかった。けれど、だんだんと痛みが出だし、木曜のステージ終了後には、ホテルの階段を上がるのも難しくなった。医師とオステオ(オステオパシーの施術士)が治療をして、いったん状況は好転したように見え、我々もポジティブな気持ちだった。今朝の時点でも、何とか走れるのではないかと思えた。けれど、レースが始まると、急速に状態が悪化してしまった。本当にひどい瞬間だった。ツール・ド・フランスのような大レースの終幕にこれほど近づきながらこんな形でレースを終えるというのは、気持ちの上で本当に難しいことだ。去年のジロでも、総合3位につけ、最終ステージを目前にしながら、リタイアを余儀なくされた。そのときも、彼は最終表彰台ではなくその一番上を目指して走っていた。我々は、彼を優しさと思いやりで包みこまなくてはいけない。彼が立ち直ってまたいいキャリアを重ねていけるように支えていく。我々が彼をどれだけ愛しているかをチームの皆で彼に示していきたいと思う」出典:Le Paisien 紙より抜粋

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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