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サイクル ロードレース コラム 2019年7月22日

【ツール・ド・フランス 2019 第15ステージ / レースレポート】興奮とサスペンスに満ちたマイヨ・ジョーヌ争奪戦、黄色ジャージ死守のアラフィリップ「次にこのマイヨ・ジョーヌを着るのはピノであって欲しい」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■サイモン・イェーツ(ミッチェルトン・スコット)
(ステージ優勝)「出だしからフィナーレまで、ずっとレースモードだった。総合狙いの選手たちはかなりのスピードで後ろから来ていて、その速さを実際に知っている身としては、最終峠のふもとまでリードを維持しなくちゃと思っていた。サイモン・ゲシュケはダウンヒルの最高の旅仲間で本当にありがたかった。けれど、最終峠に入ったら一人で先行しなくてはならないと分かっていた。ツールでの一番の目的はアダムをアシストすること、2番目目がステージ優勝だった。それが2つも勝てて、とても誇らしいよ。今日のステージは本当にハードだったから ― もちろん最初に優勝したステージが決して簡単だった訳じゃないけど、でもとにかく今日のステージは極めて難しいコースだった。今はとても疲れているけど、このあとの最終週には3つの難関ステージが控えているし、またチームでいい結果を目指すよ」出典:チームの公式リリースより

■ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
(総合リーダージャージ・ステージ11位)「最大限の力を尽くしたし、特にレース前半の逃げ集団のコントロールなど、チームの誰もが、すばらしい仕事をしてくれた。確かに最後はかなり大変だったけれど、マイヨ・ジョーヌを守るためにできることはすべてやったし、守りきったことを本当にうれしく思う。今日はかなりタフな日になるだろうなと覚悟していた。それに、タイムを失ったことには驚かないよ。今は、僕の休日を楽しむよ」出典:主催者の公式リリースより

■ティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)
(ステージ2位・総合4位)「雨といえば僕の天気だから、それをうまく使って走らなきゃと思っていたよ。好みのステージだったし、いいフィーリングを持っていた。プラットダルビの最終盤は勾配がすこし緩くなるのを知っていたから、アタックで限界ゾーンになってもそれほどのリスクをとっている訳ではなかった。もし反撃の必要があっても、脚には力が残っているはずだから。ピレネーでは、総合上位のみんなからタイムを奪うことができた。それがなによりも大きなことだ。個人総合の首位から1分50秒遅れは悪くない。こうやって総合争いに返り咲いて、これからは最も難しいステージが待ち構えている。もし脚があれば、このままタイムを稼ぎ続けて行きたいよ。今朝のミーティングで決めた戦略はうまくいったね。 ダヴィ・ゴデュ、そしてリュディ・モラールとセバスティアン・レイヘンバッハも、とてもいい仕事をしてくれた。強いチームで攻勢に出て、それが結果につながったね」出典:チームの公式リリースより

■エガン・ベルナル(チーム イネオス)
(新人賞ジャージ・ステージ5位・総合5位)「とてもハードなステージだったね。昨日は少し力に欠けたところがあったけれど、今日はうまくいった。とても苦しんだけれど、今の自分のレベルに満足している。僕はまだ22歳で、世界最高の選手たちとレースをするのは僕の夢だったんだ。これからも夢を見続けることはできるけれど、足は地につけておかなくちゃいけない。ツールを勝つ可能性がある選手は5、6人いて、その中で僕が勝ってしまうということはありえないのではないかと思う。ただ、よほどのピンチがない限り、新人賞ジャージは僕のものになると思う。だけど、まず重要なのはマイヨ・ジョーヌ。もしこの先、ゲラントがツールを勝つために僕の犠牲が必要なら、たとえ新人賞を失ったとしても、僕はそうするよ。

最後の2つの峠は本当にハードなペースで走った。最後の数kmは全力だった。その前に、何か他の選手に動きがあれば追走していいし、僕は僕のレースをしていいとG(ゲラント・トーマス)が言ってくれていたんだ。チームとして2つの切り札を持っているほうがいい、ということだった。もし僕がピノや他の選手を追って背後についたら、彼らはそのペースでは走り続けられなくなるかもしれないからね。いずれにせよ、フィナーレはとてもうまくいったと思う。僕はTTでタイムを失ったけれど、それは何も変えなかった。昨日は彼がタイムを失ったけれど、それも何も変えなかった。今日は少し僕が彼の総合タイムに近づいた。僕たちの間ではいいコミュニケーションが取れているし、彼も僕も本当に率直なんだ。もしこの先のステージで僕がフル出力で行くことになるなら、必ず僕は彼と話をする。チームイネオスのためにレースを勝たなくてはいけない。重要なのはゲラントでもエガンでもなく、チームなんだ」出典:主催者の公式リリースより

■ミケル・ランダ(モヴィスター チーム)
(ステージ敢闘賞・ステージ3位・総合7位)「昨日はトゥルマレの上りで失速して総合争いから脱落してしまい、とても悲しかった。今日は調子が良くなったように感じたから、何かトライしてみたかったんだ。アタックすることは最初から決まっていたけれど、他のチームにそれが知られてしまっていたから、なかなか逃げることができなかった。逃げが形成されるのに本当に時間がかかったし、三人で先行できるまで大変だったんだ。 アンドレイ(・アマドール)とマルク(・ソレル)は全力で僕をプラットまで運んでくれた。本当に感謝している。(サイモン・)イェーツが先行していたから、ステージ勝利は難しいだろうと思っていた。とても才能のある選手だし、これまでのいくつかのステージで、脚を休められているからね」

■ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
(ポイント賞ジャージ)「今日もまたピレネーの難関ステージだったね。でもありがたいことに明日は休息日だ。ツール・ド・フランスの最終週に備えて、ちょっと回復できるよ。スタートからフィニッシュまで沿道に並び、プロトンの一人一人に歓声を送ってくれる観衆に、改めてお礼を言いたいよ。これが、自転車競技をこんなにも美しいスポーツにしてくれるんだ」出典:本人の公式ウェブサイトより

■ゲラント・トーマス(チーム イネオス)
(ステージ7位・総合2位)「昨日よりは調子が良かったね、間違いなく。最後の峠でアタックが始まったときに、浮き足立たず、なるべく自分のペースを守って走ろうとした。その点では昨日と似ていたかな。そこでのワウト(・ポエルス)の走りはすばらしかったよ。けれど、それでアラフィリップと一緒になってしまった。その時点で彼を後ろに従えて上っていく気はなかったから、彼にしばらく牽かせて、僕は残り2kmで飛び出した。戦略的にはそこで少し板ばさみになってしまったけれど、思うように脚が反応してくれるようになってきたのは良かった。全体的に悪くない日だったと思う。今年は総合争いにまだいろんな選手が残っている。もう、かなりメンタルの戦いになってきていると思う。誰もが疲れを感じているけど、それをブロックアウトしなくちゃいけない。歯を食いしばり、さらにやるしかないんだ。昨年の経験を有効に使えたらいいと思う。去年も時に苦しんだからね。休息日は誰にとっても大歓迎だと思うよ!」 出典:チーム公式リリースより

コメント翻訳:寺尾真紀

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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