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サイクル ロードレース コラム 2019年7月19日

【ツール・ド・フランス 2019 第12ステージ / レースレポート】今後の双子パワー炸裂に期待、サイモン・イェーツ「最終コーナーを先頭でこなすことが、勝利の鍵だと分かってた」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ジュリアン・アラフィリップ

ペイルスルド山頂からは、この日33歳の誕生日を迎えたサイモン・クラークが高速ダウンヒルを披露、続く1級ウルケット・ダンシザンの上りでは、トレンティンが果敢なる走りを見せた。しかし昨ブエルタ総合覇者イェーツや、1カ月前のドーフィネでアラフィリップと山岳区間勝利を競い合ったグレゴール・ミュールベルガーが、あらゆる先行者たちをあっさり抜き去った。さらに今5月のジロで区間2勝のペリョ・ビルバオも加わって、三つ巴のスプリント勝負へともつれ込む。

「確かにトラックのスプリントみたいだったね」と語ったのは、2013年にポイントレースでトラック世界王者に上り詰めたSイェーツ。「とにかく(残り200mの)最終コーナーを先頭でこなすことが、勝利の鍵だと分かってた」との言葉通り、真っ先に最終ストレートへと飛び込んだ。これがブエルタ区間2勝・ジロ区間3勝に続く、ツールでの区間1勝目。今後はアダムを山で助けたい、と双子パワーを炸裂させる予定だ。

逃げを見送った後、プロトンは歩調を緩めた。アラフィリップ擁するドゥクーニンク・クイックステップがきっちり制御し..むしろイネオスが淡々と隊列を組んだ。特筆すべきことはなにも起こらなかった。一時はエスケープ集団に10分以上ものタイム差を許したプロトンは、最終的に9分35秒遅れでフィニッシュ地へとたどり着いた。

2019年7月19日、第13ステージの日、マイヨ・ジョーヌは100歳の誕生日を迎える。初代マイヨ・ジョーヌ着用者ウジェーヌ・クリストフの姿が描かれた黄色いジャージを目指して、アラフィリップが全出走選手の最後に、27.2kmのタイムトライアルコースへと走り出す。

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