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【ツール・ド・フランス 2019 第12ステージ / レースレポート】今後の双子パワー炸裂に期待、サイモン・イェーツ「最終コーナーを先頭でこなすことが、勝利の鍵だと分かってた」
サイクルロードレースレポート by 宮本 あさかプロトンの約4分の1が逃げ出し、翌日に個人タイムトライアルを控える総合本命たちは、意識的に落ち着いた1日を過ごした。ピレネー初日はサイモン・イェーツに微笑み、ジュリアン・アラフィリップはマイヨ・ジョーヌ着用権利を危なげなくもう1日延長した。
熾烈なアタック合戦でステージは幕を開けた。時速50km以上の追いかけっこが延々と繰り返された。ようやく40kmほど走った時点で、40人の巨大な集団が逃げを許された。チームイネオスがプロトンに蓋を閉めたのだ。
ツール参加22チーム中、イネオス、グルパマ、カチューシャを除く19チームが前方に選手を送り込んだ。特に全長209.5kmの、最初の130.5kmは平坦路だったものだから、スプリンターたちがこぞってエスケープを試みた。ペーター・サガンを筆頭に、マイケル・マシューズ、ソンニ・コロブレッリ、マッテオ・トレンティン、アレクサンドル・クリストフ、ディラン・フルーネウェーヘン等々..。当然のように、130.5km地点の中間ポイントでは熾烈なスプリントが巻き起こり、いたって当たり前のように、マイヨ・ヴェール姿のサガンが先頭通過を果たした。1日の終わりには2位コロブレッリに大量86ptをつけ、早くも史上最多7度目のポイント賞受賞に王手をかけたようなものだ。もちろん本人は「まだフィニッシュで50pt発生するステージが3つあるから、決して安心はできないよ」と集中力を切らすつもりはない。
緑争奪戦の直後に、道は1級ペイルスルドへ突入した。逃げ集団からすぐさま、リリアン・カルメジャーヌが独走に打って出る。ただし、すでにステージ前半の4級峠でポイント収集していたティム・ウェレンスが、赤玉の日々を少しでも引き伸ばそうと大奮闘。1位10ptを積み重ね..少なくとも2日後トゥルマレの山頂にたどり着くまでは、赤玉ジャージを身につけていることができる。
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