人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サイクル ロードレース コラム 2019年7月16日

【ツール・ド・フランス 2019 第10ステージ / レースレポート】例年よりも1日長い第1幕が終了。マイヨ・ジョーヌのアラフィリップ「これ以降起こることはボーナス」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
  • Line
フィニッシュ

今大会初の本格山岳ステージ、プランシュ・デ・ベルフィーユではほんの秒単位の争いとなったが、大会序盤を締めくくる平坦ステージは、分単位の被害を生んだ。ピノ、ウラン、フルサング、ポートは、イネオスの2人から1分40秒遅れの集団で「くそったれの1日」(by ピノ)を終えた。ランダは2分09秒ものタイムを落とした。特にピノは23秒差の総合3位から、2分33秒差の総合11位へと一気に陥落。24時間前には総合ライバルのトーマスに対して17秒のリードを有していたが、休息日の前日、1分21秒ものビハインドを喫することになってしまった。

28人にまで人数を減らした先頭集団は、幸いにもスプリンターには不足しなかった。第4ステージ覇者エリア・ヴィヴィアーニと翌第5ステージ覇者ペーター・サガンを筆頭に、グランツール区間4勝カレブ・ユアン、2年前のポイント賞マイケル・マシューズ、欧州王者マッテオ・トレンティン、さらにはソンニ・コロブレッリやジャスパー・フィリプセンetc。最前線に姿が見えなかったのはアンドレ・グライペルやディラン・フルーネウェーヘンくらいのものだろうか。

おかげで激動のステージは、激しいスプリント勝負で幕を閉じた。中でもラスト1kmはサンウェブが3両列車で有利に進めていた。ところが残り250m、前から6番目の位置から、果敢に加速を切った若者がいた。それがヴァンアールトだ。ヴィヴィアーニは慌てて後輪に飛び乗り、サガンは逆側の向かって左側へと進路を取り、マシューズは最終発射台の背後で最後の加速に懸け、その背後からユアンは飛び出したが……24歳新人があらゆるビッグネームをまとめてなぎ倒した。今大会すでにチームメートの勝利が2回、チーム全体の勝利が1回、新人賞ジャージを4日間、と素晴らしい日々を送ってきたヴァンアールトは、この初めての勝利を「リアリーナイスケーキ(本当に素敵なケーキ)の上のサクランボ」と称した。ただシクロクロスで3枚のアルカンシェルを手にしてきた元世界王者は、「ツールで区間を勝っても特別なジャージはついてこないからなぁ」とちょっと寂しそう。

例年よりも1日長いツール・ド・フランス第1幕が閉じた。10日間走り続けた171人の選手たちは、フィニッシュ地アルビ近郊で短い休息をとる。水曜日から始まる第2幕で、いよいよプロトンはピレネーの難峠へと挑みかかる。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!

サイクル ロードレースの放送・配信ページへ