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サイクル ロードレース コラム 2019年7月16日

【ツール・ド・フランス 2019 第10ステージ / レースレポート】例年よりも1日長い第1幕が終了。マイヨ・ジョーヌのアラフィリップ「これ以降起こることはボーナス」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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プロトン

単純なスプリントステージになるはずだった。しかしコース上に吹き付けた強い横風が、シナリオをがらりと変えた。分断に嵌った総合勢4人が総合トップ10から蹴落とされ、イネオスの「ダブル」リーダー2人が総合表彰台の位置に浮上した。ジュリアン・アラフィリップは1回目の休息日をマイヨ・ジョーヌで過ごし、ワウト・ヴァンアールトはツールデビューで衝撃的な初勝利を手に入れた。

スタート直後に逃げ集団が出来上がった。6選手が滑り込み、最大3分ほどのタイム差をつけた。中央山塊の小さな起伏は存在するものの、「上れる」スプリンターたちには絶好の地形だった。俊足を擁するドゥクーニンク・クイックステップやロット・スーダル、サンウェブ、ユンボ・ヴィスマが積極的なタイム差コントロールに従事した。

フィニッシュ手前89kmの中間スプリントで、いつも以上に白熱した争いが巻き起こった直後だった。プロトンが進路を南西に切り替えたところで、風は横風に変わる。途端に複数チームが猛烈な加速を敢行し、集団は一時3つに分割してしまう。下りでメインプロトンは再びひとつにまとまった。ナーバスな雰囲気もいったんは収まったかに見えた。しかし残り35km、新たな横風分断の企てが巻き起こる。きっかけを作ったのはマイヨ・ジョーヌ姿のアラフィリップと「ウルフパック」の仲間たち!

北クラシック精鋭軍ドゥクーニンクの動きに、ここぞとばかりに追随したのが、「分断が起こった瞬間、僕らは理想的な場所にいた」(byゲラント・トーマス)というイネオスだ。前年度覇者トーマスとエガン・ベルナルを引き連れて、総合ライバルたちを引きちぎりにかかった。

道が極めて細く、曲がりくねっていたのも、分断の生成を加速させた。前日まで総合3位につけていたティボー・ピノが後方集団に取り残された。さらには2017年ツール総合2位リゴベルト・ウランや、6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合覇者ヤコブ・フルサング、無事に「鬼門」第9日目を乗り越えたリッチー・ポートも罠にはまった。今大会2日間マイヨ・ジョーヌを着用し、この日は白い新人賞ジャージをまとって走るジュリオ・チッコーネも遅れを喫した。ちなみに上手く先頭集団に留まったものの、今ジロ4位のミケル・ランダは、運悪く落車の犠牲となり後方へ消えていった。

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