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サイクル ロードレース コラム 2019年6月18日

【クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ / レビュー】大荒れのツール前哨戦、フグルサングがキャリア2度目のドーフィネ総合制覇「2013年よりはるかに自分が強くなったと感じている」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ヤコブ・フグルサング

結局のところ、このツール前哨戦で、極めてポジティヴな結果を引き寄せられたのは数人だけ。総合2位ティージェイ・ヴァンガーデレン(「表彰台は嬉しいけど、ツールのエースはあくまでウランだから」)や3位エマヌエル・ブフマン(「目標の表彰台乗りを果たせて、これ以上の喜びはない。早くツールに出たい!」)はもちろんのこと、個人TT&スプリントを制したウァウト・ヴァンアールトも、「子供の頃から夢だったツールに初出場できるだけじゃなく、これほど調子良く乗り込めるなんて最高だ」と7月の到来が待ちきれない。

山岳賞ジャージを持ち帰ったジュリアン・アラフィリップもまた、ツールに向けての「テストを成功」させた。山岳ステージでは1勝も手に入れた。なにより連日のようにアタックを繰り出した。実はあえてヘトヘトになることで、肉体の「超回復」を狙ったのだという。大会後は数日間の休息を取った後、アルプス山岳ステージの下見に出かける(ピレネーはすでに下見済み)。それから「今ツールの目標は1週目の区間優勝でマイヨ・ジョーヌを着ること」というアラフィリップは、ツール第6ステージのプランシュ・デ・ベルフィーユにも走りに行く。ちなみに6月30日のフランス選手権に関しては、残念ながら欠場の方向に心が傾いているらしい……。

キャリア2度目のドーフィネ総合制覇を果たしたヤコブ・フグルサングは、本人・チームともに勝負強さを証明した。当然ながら来たるツール・ド・フランスに向けての野心も、大いに膨らんだに違いない。なにしろ近年の7大会のうち、実に5回が、ドーフィネ総合覇者=ツール総合覇者なのだ!

ただしツールにおける最高成績は2013年大会の総合7位……というフグルサングは、あくまでも謙虚に、現実的に、目標を語る。しかも1度目の優勝後の2017年ツールは、ひどい落車の犠牲となり、途中棄権を余儀なくされている。

「2013年よりはるかに自分が強くなったと感じている。マイヨ・ジョーヌを1度は着てみたい。まあ、総合5位以内に入れたら、個人的には嬉しいよ」

文:宮本あさか

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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