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サイクル ロードレース コラム 2015年7月9日

ツール・ド・フランス2015 第5ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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すでに2日前に大落車の犠牲となっていたマイケル・マシューズは、満身創痍ながらも、戦い続けていた。何度も集団から脱落し、時には孤独な戦いを強いられた。なんとかしてフィニッシュ地にたどりついたら、びっくりすることに、敢闘賞の赤ゼッケンを授与された。この日のオリカ・グリーンエッジは、第一次世界大戦の西部戦線で命を落としたオーストラリアの先人に敬意を現すため、黒い腕章を巻いていた。ゴール前18.5kmでは、オーストラリア兵士の記念碑の前も通過した。ゴール地で精密検査を受けたマシューズは、2つの小さな骨折を抱えていることが判明している。

フィニッシュへ向けた争いは、ラスト20kmで勃発した。来たるべきスプリントへ備えて、世界チャンピオンの証、アルカンシェルをまとうミカル・クヴィアトコウスキーが猛烈に先頭を引っ張った。ゴール地アミアンに近づくと、巨大ロータリーが連続して現れたが、幸いにも路面は乾いていた。つまり思い切り仕事をする条件は整っていた。マイヨ・ジョーヌ姿のトニー・マルティンが、全力での牽引作業に乗り出した。チームのエーススプリンター、カヴェンディッシュのために!

「もちろん今日の目標は、マイヨ・ジョーヌを守ることだった。でも、その上で、チームメートの区間勝利に貢献したいと考えたんだ。アシストの任務を課された時には、僕はいつだって全力で任務を果たしてきた。それにチームの1人がマイヨ・ジョーヌを着ているからといって、他のチームメートが区間勝利を取りにいけないという理由はないからね。そもそも僕は、こんな風にチームメートのために働くことが好きなんだ」(マルティン、ゴール後ミックスインタビューより)

マルティンの献身が終わると、スプリントの時間はすぐにやって来た。ジョン・デゲンコルブ有するジャイアント・アルペシンや、グライペルのロットが主導権を奪いにやってきたが、エティクスは常に先頭を取り返した。ラスト500mのゆるやかなカーブには、最終発射台マーク・レンショーが真っ先に飛び込んだ。しかし……第2ステージはあまりにも早すぎるタイミングで前線から退いたと非難されたが、この日は、そもそも、カヴはレンショーの背中を見失っていた。

「すごいカオスだった。僕はサガンの背後に入り、そこからスピードを上げた。(アルノー)デマールがスプリントを切り、その右側で(アレクサンドル)クリストフが仕掛けるのが見えた。そしてフィニッシュ直前に、僕はクリストフを抜き去った」(カヴェンディッシュ、エティクス公式リリースより)

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