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サイクル ロードレース コラム 2015年7月16日

【ツール・ド・フランス2015 第11ステージ結果速報】ピレネー2戦目、トゥルマレを攻略したのは昨年の山岳王ラファル・マイカ!

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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ピレネー3連戦の2日目はポーから188km先のコトレ - ヴァレー・ド・サン=サヴァンを目指す、途中に1級コル・ダスパンと超級トゥルマレを越えながら。スタート直後に抜け出した3選手は集団から45秒程度のタイム差しか保てず、時速47kmの高速巡航プロトンに吸収された。

中間スプリントポイント手前ではスプリンターたちによるペースアップで集団は分断、マッテオ・トレンティン(エティクス・クイックステップ)、ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)、ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン)の順で通過した。マイヨ・ヴェールのアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)は加速した集団に乗り遅れ、サガンが緑ジャージを再び取り戻した。

再びアタック合戦が行われ7選手の逃げグループが形成、追走2選手、その後ろタイム差8分でメイン集団という状態でコル・ダスパンへ突入。追走グループでこの日敢闘賞のダニエル・マーティン(チーム キャノンデール・ガーミン)がアンドレー・グリブコ(アスタナ プロチーム)を振り落とし逃げグループに合流、山頂を1番目に通過した。数日前から体調を崩しているロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が後方で遅れ始めた。

12.5kmを下り終えツール登場80回目のトゥルマレ、メイン集団は7分遅れで登坂開始。アスタナ プロチーム先頭で一定のペースを保ちながら登るもティボー・ピノ(FDJ)、ジャンクリストフ・ペロー、アレクシス・ヴュイエルモーズ(共にアージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ プロチーム)、ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン)、ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ)らが遅れ始めた。残り47km地点で逃げグループのラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)が1人で抜け出し独走、そのままトゥルマレ山頂「ジャック・ゴデ賞」を獲得、30kmのロングダウンヒルへと飛び込んだ。

メイン集団は20選手程度に絞られ、リッチー・ポート(チーム スカイ)がメイン集団を長時間牽きながらコントロール、他のチームの動きを事前に封じ込め続けている。トゥルマレ山頂手前1kmでヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)が動きを見せるも、あっと言う間にフタをされ、得意の下りでもアドバンテージを掴むことができない。遅れていたバルギルが途中、牛とニアミスする危ないシーンはあったものの無事にやり過ごし集団に合流、レースは最終局面のコトレ峠へ。

ポートが集団の先頭で目を光らせたままラスト6.4kmの登坂を開始したころ、3番目を走るダニエル・マーティンが先行するセルジュ・パウエルス(エムティーエヌ・クベカ)を追い、射程圏内に捉えていた。単独走のマイカはゴール手前5kmにきてもペースが崩れない、メイン集団に動きはまだない。マイカがコトレ峠の山岳ポイントを獲得しつづら折りに入り、そのままこの日141kmを見事逃げ切り、昨年の山岳王の強さそのままでステージ優勝を果たした。

残り5km地点でバウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング)のアタックでメイン集団にようやく動きがでる。このペースアップでニーバリが失速、クリス・フルーム(チーム スカイ)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)を含むメイン集団から50秒遅れでゴールした。

「困難なステージだとは理解していたけれど、うまく逃げに乗れてラッキーだった。今日の勝利はチームメイトのイヴァン・バッソ、ダニエーレ・ベンナーティ、そして家族に捧げたい」(マイカ、レース後インタビュー)

第11ステージ結果

1 ラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ/ポーランド)in 05h 02' 01''
2 ダニエル・マーティン(チーム キャノンデール・ガーミン/アイルランド)at 01' 00''
3 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・アルゴン18/ドイツ)at 01' 23''
4 セルジュ・パウエルス(エムティーエヌ・クベカ/ベルギー)at 02' 08''
5 トマ・ヴォクレール(チーム ユーロップカー/フランス)at 03' 34''
6 ジュリアン・シモン(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)at 03' 34''
7 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 05' 11''
8 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 05' 19''
9 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 05' 21''
10 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 05' 21''
・・・
11 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 05' 21''
13 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 05' 21''
23 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 06' 11''

個人総合順位

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 41h 03' 31''
2 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 02' 52''
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 09''
4 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03' 59''
5 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 04' 03''
6 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 04' 04''
7 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 04' 33''
8 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 04' 35''
9 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 06' 44''
10 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 07' 05''
・・・
11 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 07' 47''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)239 pts
2 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)232 pts
3 ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン/ドイツ)184 pts

山岳賞

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)57 pts
2 リッチー・ポート(チーム スカイ/オーストラリア)40 pts
3 ラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ/ポーランド)32 pts

第11ステージのリタイア

191 ドミニク・ネルツ(ボーラ・アルゴン18/ドイツ)
151 ルイ・コスタ(ランプレ・メリダ/ポルトガル)
43  ダニエーレ・ベンナーティ(ティンコフ・サクソ/イタリア)
18  ヨハン・ヴァンスーメレン(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/ベルギー)
8  レイン・タラマエ(アスタナ プロチーム/エストニア)

J SPORTS編集部

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