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サイクル ロードレース コラム 2015年7月19日

【ツール・ド・フランス2015 第14ステージ結果速報】マンデラ大統領誕生日にMTN・クベカのカミングスが区間優勝!フルームは容赦なし

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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ロデーズを出発したプロトンは178.5km先のマンドへと、この日も灼熱の中アップダウンを繰り返し渓谷を抜け3km平均勾配10.1%激坂を登り飛行場滑走路ゴールというコースを進む。激しいアタック合戦の中でロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ)とティボー・ピノ、スティーブ・モラビート(共にFDJ)が落車、鎖骨骨折のモラビートがリタイアと序盤から波乱含み。

ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ)、シリル・ゴチエ(チーム ユーロプッカー)、ルーベン・プラサ(ランプレ・メリダ)が飛び出し、ロメン・バルデ(FDJ)などを含む24選手が出たところでイアム サイクリングがフタをした、その後この日もメイン集団はチーム スカイがコントロール。中間スプリントポイントでは先頭集団のサガンが争うことなく今大会初の先頭通過、少し気温の下がる渓谷は6分から8分の差をキープしながら淡々とレースは進んでいく。

先頭は17選手で2級山岳ソヴテールを登り、山岳ポイントも争われることなくマチュー・ラダニュ(FDJ)が獲得、そのまま飛び出すも吸収されカウンターでミカル・ゴラス(エティクス・クイックステップ)が飛び出し下りを利用して差を広げる。残り12km地点でクリスティアン・コレン(チーム キャノンデール・ガーミン)がゴラスに追いついたとき、追走は18秒後方を走っている。

4級山岳シャブリで追走はラダニュとジェレミー・ロワ(FDJ)がピノーのために牽引。続く2級山岳ラ・クロワ・ヌーヴ(3km平均勾配10.1%)でロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)が先行するゴラスとコレンを追い抜くと、ハリンソン・パンタノ(イアム サイクリング)、サイモン・イェーツ(オリカ・グリーンエッジ)の2人もバルデに続く。ゴチエのアタックをバルデが返すとリゴベルト・ウラン(エティクス・クイックステップ)、サイモン・イェーツ、ピノーも追い、再びバルデがアタックしたが山頂まではまだ1km以上と遠い。

4分40秒後方のメイン集団ではナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)がアタックを仕掛けヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)、アシストなしのクリス・フルーム(チーム スカイ)が耐えしのぐ。先頭ではピノーが残り2km地点でバルデを捉える。後方ではティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム)、ニーバリが若干遅れ始めた、フルーム、キンタナ、コンタドール、アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)の4人が火花を散らす。

先頭はゴール手前の平坦区間に入りバルデとピノーの2人を後ろから一気にスティーブ・カミングス(エムティーエヌ・クベカ)が追い抜き、3人でフラムルージュを駆け抜ける。マンド・ブルヌー飛行場の滑走路に入っても脚を緩めないカミングスを、バルデとピノーはスプリントするも追いつけない。カミングスがツール初のステージ優勝、ネルソン・マンデラ大統領の誕生日に南アフリカのチームが花を添えた。

メイン集団ではコンタドールとニーバリも遅れ、キンタナに唯一フルームだけがついている、キンタナの度重なるアタックにフルームは一定ペースを保ちながら対応し差は広がらない。コンタドールを牽く気のないバルベルデが山頂付近で抜け出しゴール手前でキンタナとフルームに追いつくも、フルームがここで容赦なく加速しキンタナに対し1秒の差をつけてゴールした。

「自分が登りの強い選手ではないことはわかっているので、自分のやりやすい展開に持って行けるよう冷静に状況を見極めて走っていた、最後のコーナーはピノーが慎重に入っていったので一気に攻めた」(カミングス、レース後インタビュー)

第14ステージ結果

1 スティーブ・カミングス(エムティーエヌ・クベカ/イギリス)in 04h 23' 43''
2 ティボー・ピノ(FDJ/フランス)at 00' 02''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 00' 03''
4 リゴベルト・ウラン(エティクス・クイックステップ/コロンビア)at 00' 20''
5 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)at 00' 29''
6 シリル・ゴチエ(チーム ユーロップカー/フランス)at 00' 32''
7 ルーベン・プラサ(ランプレ・メリダ/スペイン)at 00' 32''
8 ボブ・ユンゲルス(トレックファクトリーレーシング/ルクセンブルク)at 00' 32''
9 ヨナタン・カストロビエホ(モヴィスター チーム/スペイン)at 00' 32''
10 サイモン・イェーツ(オリカ・グリーンエッジ/イギリス)at 00' 33''
・・・
20 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 04' 15''
21 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04' 16''
22 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04' 19''
23 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 04' 34''
24 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 04' 45''
25 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 04' 55''

個人総合順位

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 56h 02' 19''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 10''
3 ティージェイ・ヴァンガーデレン(BMC レーシングチーム/アメリカ)at 03' 32''
4 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04' 02''
5 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 04' 23''
6 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 04' 54''
7 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 06' 23''
8 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 08' 17''
9 トニー・ギャロパン(ロット・ソウダル/フランス)at 08' 23''
10 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 08' 53''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)322 pts
2 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)261 pts
3 ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン/ドイツ)228 pts

山岳賞

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)61 pts
2 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)52 pts
3 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)41 pts

新人賞

1 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)in 56h 05' 29''
2 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 07' 53''
3 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 10' 00''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン) in 169h 24' 33''
2 チーム スカイ(イギリス)at 13' 54''
3 ティンコフ・サクソ(ロシア)at 30' 28''

敢闘賞

ピエールリュック・ペリコン(ブルターニュ・セシェ アンヴィロヌモン/フランス)

第14ステージのリタイア

201 エドゥアルド・セプルベダ(ブルターニュ・セシェ アンヴィロヌモン/アルゼンチン)
88  ラモン・シンケルダム(チーム ジャイアント・アルペシン/オランダ)
27  スティーブ・モラビート(FDJ/スイス)

J SPORTS編集部

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