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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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アルプス入りの前夜に、ピュアスプリンターが輝いた。すでに2区間を制しているアンドレ・グライペルが、いまだ1勝目を探し求めるライバルたちを蹴散らして、3つ目の栄光を手に入れた。レースに関しては事故もなく、ハプニングもなく、ある意味で平和に終了したのだけれど、むしろマイヨ・ジョーヌ記者会見がまるで一触即発のような雰囲気に包まれた。「今日の沿道のファンたちは温かかった!」とクリス・フルームは嬉しそうに感謝の言葉を述べたが、対するメディアとの愛憎劇は、まだまだ続きそうだ。
シャンゼリゼまであと1週間。そしてピュアスプリンターにとっては、早くもシャンゼリゼ前の、最後のスプリントチャンスがやってきた。スタートと同時に始まった3級峠を利用して、27人もの選手が超ハイスピードで逃げを試みたけれど、スプリンターチームが目を光らせ、決して十分なリードを与えなかった。40kmほどの長い試行錯誤の末に、最終的に9人が前方へと飛び出すと、ようやくエスケープに自由時間が与えられた。
世界チャンピオンのミカル・クヴィアトコウスキーを筆頭に、シモン・ゲシェケ、ラルスイティング・バク、マッテオ・トレンティン、ライダー・ヘシェダル、マイケル・ロジャース。そして昨日逃げたサイモンに続いて、双子のアダム・イェーツェが今日は前方で存在をアピール。さらには前日の2位が、どうしても消化しきれないティボー・ピノに、同じく前日の大量ポイント収集だけじゃ満足できないペーター・サガンも、2日連続でレース先頭を突っ走った。
ただし、予定通りにサガンは中間ポイント1位通過=20pt収集を成功させたが、逃げ集団は3分半以上のタイム差をどうしても開くことができなかった。アレクサンドル・クリストフ擁するカチューシャが、猛烈な引きを披露したせいだ。しかも野性味あふれるアルデッシュの曲がりくねった細道で、メイン集団がフルスピードで追走を仕掛けたものだから、ステージの早い段階でグルペットさえ出来上がった!数人のスプリンターが罠にはまった。スプリンターズステージに、スプリントさえ打たせてもらえなかったのは、アルノー・デマールに、タイラー・ファラーに、マーク・カヴェンディッシュ!
「一時はちょっと心配になったんだ。チームメート(で発射台の)のマルセル・シーベルグが、後方で遅れていたからね。カチューシャが逃げ集団を吸収するために、クレイジーな追走を仕掛けていたから」(グライペル、公式記者会見より)
ステージ中盤の、約30kmもの長い下りだけは、マイヨ・ジョーヌを守るスカイが前方に陣取った。しかし危険地帯が終わると、再びカチューシャががむしゃらな追い上げを再開した。ゴール前50km、タイム差は1分にまで縮まった。ここで、マッテオ・トレンティンが、最後の賭けに出る。
「正直に言うと、下りで1人飛び出したのは、単純に、自分のテンポで下ろうとしただけ。ただし、誰も、ついてこなかった。ゴールまで逃げ切れる、って考えたとしたら、それは楽天的過ぎるというものだよ。それにラスト25kmは、向かい風が吹いていた。ハードだった。でもとにかく、一旦逃げたからには、最後まで精一杯逃げ続けるべきなんだ。だから僕はそうしたまでだ」(トレンティン、チーム公式リリースより)
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