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サイクル ロードレース コラム 2015年7月24日

【ツール・ド・フランス2015 第18ステージ結果速報】グランドン峠で渾身のダウンヒル、ロメン・バルデが初区間優勝!山岳賞はロドリゲス

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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アルプス2日目はガップから超級グランドン峠や初登場の2級ラセ・ド・モンヴェルニエを含む7つの山を越え186.5km先のサン=ジャン=ド=モーリエンヌを目指す旅。繰り下げでマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ着用のホアキン・ロドリゲス(チームカチューシャ)を含む29選手が逃げに乗り、スタートから5つ目までの山岳ポイントをロドリゲスが先頭通過、この時点でクリス・フルーム(チーム スカイ)のポイントを2pts上回る。逃げに乗れなかった総合9位のバウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング)と総合10位のワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン)の順位を守りたい2チームがメイン集団を牽引し、先頭とのタイム差を5分程度に抑えている。

中間スプリントポイントへ至る12kmの長い下りで先頭集団もメイン集団でも分断がおきている、プロトンが落ち着かない状態のままトーマス・デヘント(ロット・ソウダル)が先頭で通過しそのままアタック、超級山岳のポイントも獲得したいロドリゲスを含む9選手がデヘントに追いつき、グランドン峠への長い緩斜面を進む。デヘントが再び抜け出すも勾配がきつくなったところで吸収、山頂はまだ22km先にある。シリル・ゴチエ(チーム ユーロップカー)やライダー・ヘシェダル(チーム キャノンデール・ガーミン)が先を急ぐとデヘントやルーベン・プラサ(ランプレ・メリダ)が遅れだし、山岳賞で3位につけているヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム)の牽引で山頂へ向かう先頭は10選手にまで数を減らした。メイン集団は登坂に入りチーム スカイがコントロール、タイム差はみるみる離れ先頭から遅れた選手たちが合流し始めた。

4分後方を走るメイン集団はバルギルとロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ)のアタックをチーム スカイが容認したことにより活性化、マティアス・フランク(イアム サイクリング)が出たところで少しペースを上げたものの追いつけない、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)も抜け出して先行するバルギルグループに合流。先頭は2km先の山頂を目指す、ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー)のアタックに反応したのはロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)とフグルサング。先頭を走るフグルサングが山頂目前で落車し、バルデが超級山岳ポイントを先頭通過。

山頂手前のメイン集団はヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム)のアタックをフルームは容認、続いたアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)の飛び出しには反応しニーバリも吸収、再びニーバリがアタックするとナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)も続く。ゲラント・トーマス(チーム スカイ)が追うもフルームが少し離れ、バルベルデは後方に取り残された。しかしその後の長い下りで先行していたコンタドールから遅れていたバルベルデまで全員が集団に戻っている。

先頭のバルデは同時に山頂を通過したウィナー・アナコナ(モヴィスター チーム)をダウンヒルで寄せつけず、40秒差でツール初登場の2級ラセ・ド・モンヴェルニエの17回のつづら折りに突入。癖のある登りを難なく越え山岳ポイントをロドリゲスと同じ68ptsに伸ばし、タイム差はそのままでラスト10kmを駆け抜け、この日の敢闘賞とツール初区間優勝、総合でも順位を1つ上げ10位にランクイン。33秒後にローランが、グランドン峠山頂手前で落車したフグルサングは5位+59秒でゴールしている。またメイン集団はラセ・ド・モンヴェルニエでラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)のアシストでのコンタドールの仕掛けや、遅れたり苦しむ姿のフルームなども見られたが3分2秒遅れで集団ゴール、上位陣に変動はなかった。

「第14ステージ(勝利者カミングス)での失敗の悔しさがあったから、グランドン峠の山頂がフィニッシュラインだと思って勝負した。バークランツとリブロンが引っ張ってくれた、チーム全員の勝利だ!」(バルデ、ツール公式サイトより)

第18ステージ結果

1 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)in 05h 03' 40''
2 ピエール・ローラン(チーム ユーロップカー/フランス)at 00' 33''
3 ウィナー・アナコナ (モヴィスター チーム/コロンビア)at 00' 59''
4 ボブ・ユンゲルス(トレックファクトリーレーシング/ルクセンブルク)at 00' 59''
5 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)at 00' 59''
6 セルジュ・パウエルス(エムティーエヌ・クベカ/ベルギー)at 01' 01''
7 シリル・ゴチエ(チーム ユーロップカー/フランス)at 01' 50''
8 ダミアーノ・カルーゾ(BMC レーシングチーム/イタリア)at 01' 50''
9 アンドリュー・タランスキー(チーム キャノンデール・ガーミン/アメリカ)at 01' 55''
10 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 03' 02''
・・・
12 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)at 03' 02''
13 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 03' 02''
14 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 03' 02''
15 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 03' 02''
17 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 02''
18 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 03' 02''

個人総合順位

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 74h 13' 31''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 03' 10''
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 04' 09''
4 ゲラント・トーマス(チーム スカイ/イギリス)at 06' 34''
5 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ/スペイン)at 06' 40''
6 ロベルト・ヘーシンク(チーム ロットNL・ユンボ/オランダ)at 07' 39''
7 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ プロチーム/イタリア)at 08' 04''
8 マティアス・フランク(イアム サイクリング/スイス)at 08' 47''
9 バウク・モレマ(トレックファクトリーレーシング/オランダ)at 12' 06''
10 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 12' 52''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)420 pts
2 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)316 pts
3 ジョン・デゲンコルブ(チーム ジャイアント・アルペシン/ドイツ)281 pts

山岳賞

1 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)68pts
2 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)68pts
3 ヤコブ・フグルサング(アスタナ プロチーム/デンマーク)64 pts

新人賞

1 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)in 74h 16' 41''
2 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 09' 42''
3 ワレン・バルギル(チーム ジャイアント・アルペシン/フランス)at 09' 58''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン) in 223h 36' 08''
2 エムティーエヌ・クベカ(南アフリカ)at 36' 23''
3 チーム スカイ(イギリス)at 39' 38''

敢闘賞

ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)

第18ステージのリタイア

217 ルイ・メインチェス(エムティーエヌ・クベカ/南アフリカ)
115 マーク・レンショー(エティクス・クイックステップ/オーストラリア)

J SPORTS編集部

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