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たとえ偉大なるマンネリズムと言われようとも、今年で40週年を迎えるシャンゼリゼフィニッシュは、いつも通りに華やかな閉幕大集団スプリントへと向かっていった。
フラム・ルージュの巨大なアーチが、2015年大会の最終1kmを告げると、ここまでの20日間どうあがいても勝てなかったスプリンターたちが、最後のチャンスとばかりにどっと前方へと詰めかけた。ジョン・デゲンコルブ、アルノー・デマール、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン、さらには緑のジャージのペーター・サガン……。
中でも最前列を奪ったのは、カチューシャの3両列車だった。そのままコンコルド広場を超高速で横切ると、最終ストレートへと突っ込んだ。1年前にはスプリント2勝をもぎ取ったアレクサンドル・クリストフが、最終日2連覇中のマルセル・キッテルのいないシャンゼリゼへ、先頭で解き放たれた。
「最後の1kmは、あまりに早いタイミングで最前線に飛び出してしまわぬよう、注意していたんだ。ところが、そのせいか、最終コーナーでかなり後ろの方へ押しやられてしまっていた」(グライペル、ゴール後TVインタビューより)
たしかに、S字カーブを抜けた時点で、グライペルは前から8番手でしかなかった。「でも、本当に、脚の調子が良かったんだ」と笑うロストックのゴリラは、とてつもなくパワフルに、あらゆるライバルたちをゴボウ抜きにした。失速したクリストフの横をすり抜け、急速に追い上げてきたブライアン・コカールも跳ね除けた。2015年大会における通算5回目の大集団スプリントで、グライペルが、4つ目の勝利をもぎ取った。
「これぞキャリア最大の成功だよ。シャンゼリゼとは、スプリンターにとっては『世界で最高の場所』なんだ。この4年間、この地での勝利を追い求めてきた。ついに僕は成し遂げた!自分を誇りに思う」(グライペル、ゴール後TVインタビューより)
シャンゼリゼ初制覇の感激に浸るグライペルの、そのはるか後ろでは、2度目の総合優勝をクリス・フルームがゆっくりと祝っていた。なにしろ「恵みの雨」のおかげで、もはやタイムを気にする必要はなかった。いつもの空色を、この日だけは黄色に塗り替えたスカイのチームメート全員と肩を組み、横一列になって、フィニッシュラインを越えた。
「なんて言い表せばいいのだろう。このレースは、あまりにも、偉大すぎる!だから(たとえ2度目でも)、たくさんの感情が、とてつもない感動が沸き上がってくる。とにかく、とてつもなくグレートな気分だよ!」(フルーム、ゴール後TVインタビューより)
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