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サイクル ロードレース コラム 2015年8月17日

新城幸也出場決定!8月22日開幕ブエルタ・ア・エスパーニャプレビュー

サイクルNEWS by 寺尾 真紀
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ツール総合3位につけながらも、体調不良により第17ステージでツールを棄権したティージェイ・ヴァンガードレンも、スペインに向かう。3連覇がかかるUSプロチャレンジではなくブエルタを選んだのは、もう一度トップレベルのグランツールライダーたちと競い合いたいという気持ちから。
「コロラドで3連覇を狙うのも素晴らしいチャレンジだと思う。けれど、ツールで起きたことを考えれば考えるほど、もっと大きなスケール ― グランツールで、自分の力を証明したいと思った」
ツールでは、彼の走りにフルームが再三言及し、『いま最も警戒している選手』とコメントするなど、特に前半戦で出色の走りを見せた。ブエルタで、グランツールライダーとして自分を確立するための戦いに挑む。

ツールに引き続きブエルタでもヴァンガードレンの挑戦を支えるのは、2008年五輪金のベテラン、サミュエル・サンチェス。シーズン開幕後の契約劇でBMCに移籍後は、グランツールやステージレースの山岳でリーダーのアシスト役に徹してきた。今年のツールでは総合12位。ブエルタではこれまで区間5勝を挙げており、総合は2009年の2位が最高位となっている。

総合では2013年の3位に及ばなかったものの、ユイ、そしてプラトー・ド・ベイユという2つのツール難関ステージで区間優勝を挙げたホアキン・ロドリゲスもブエルタに帰ってくる。「目標はひとまず表彰台」とチームのコメントは控えめだが、グランツール総合優勝は、いつもあと少しのところで掴みそこねてきた夢。ブルゴスの個人TTは決して彼向きではないが、9つある山頂ゴールの攻略次第で可能性は広がっていく。

これまで総合狙いの選手について見てきたが、スプリンターでは、昨年スプリント賞を獲得したジョン・デゲンコルプの出場が発表されている。デゲンコルプは昨年のブエルタで最終ステージを含む区間5勝を挙げ、第5ステージからのポイント賞ジャージを守り切った。なお、直近のツール・ド・ポローニュで区間優勝を挙げ、出場が期待されていたマルセル・キッテルについては、不出場となった。キッテルはグランツールの出場なしで、今シーズンを終えることになる。
他には、今ツールを落車でリタイアしたナセル・ブアニ(コフィディス)が出場を予定している。ブアニは昨ブエルタでは2区間優勝を挙げている。

※追記 8/18、ティンコフ・サクソから出場選手の発表があり、ペテル・サガンの大会参加が発表された。今ツールで4年連続マイヨヴェール(ポイント賞)獲得のサガンはブエルタにはこれまで2回出場しており、初出場の2011年にはステージ3勝を挙げている。昨年も世界選前のレースとしてブエルタを選んだが、区間最高位3位、第14ステージを前に大会を棄権している。昨年のブエルタスプリントステージを席巻したデゲンコルプ、サガンともに今ツールではステージ優勝がなく、区間2位(サガン5回、デゲンコルプ2回)が最高位。その悔しさをスペインで果たしたいところ。

注目の日本人選手では、新城幸也(ユーロップカー)の出場が昨日正式に発表された。 4月のリエージュ〜バストーヌ〜リエージュでの落車の影響でツール・ド・フランスへの出場が叶わなかった新城選手であるが、7月半ばからタイでの自主練習合宿を行い、その後8月11日〜15日に開催されたツール・ド・ランに出場。初出場のブエルタに向けて順調に調整を進めている。

(TEAMユキヤ通信 飯島美和記者からの情報による)

代替画像

寺尾 真紀

東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao

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