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ついにヒルクライマーたちが、違いを見せ付けた。激勾配が大好物のホアキン・ロドリゲスは、まさしく力技でライバルたちをねじ伏せた。2014年ツール山岳賞のラファル・マイカは、賢い走りで総合3位へと前進した。マイヨ・ロホをぎりぎり1秒差で守ったファビオ・アルと、総合首位とのタイム差を1秒たりとも縮められなかったナイロ・キンタナにとっては、成功半分、失敗半分だったかもしれない。それでも、徐々に大きくなりつつある「目の上のたんこぶ」的存在だったトム・デュムランを、突き放すことはできた。もちろん、まだまだ、山男たちが安心できる状況では決してないのだけれど。
海の青と、丘陵の緑のコントラストが美しいアストゥリアスの大地で、逃げ出したのは9人。いつも通りにスタートから始まった高速アタック合戦を勝ち抜いて、37km地点で、ついにエスケープへの扉が開かれた。
ただし、マイヨ・ロホ擁するアスタナがほぼ終日メイン集団の最前列に居座り、逃げ切りを許容したこの2日間とは、なにやら状況は違った。水色列車の代わりに、濃紺のモヴィスター隊列がプロトン制御に乗り出した。逃げ集団内には、総合争いを脅かす選手など1人も存在しなかったというのに(総合最高は33分30秒差のアイマル・スベルディア)、最大で5分のリードしか与えなかった。
「チーム全体に感謝したい。僕を支え、僕のチャンスを信じてくれた。区間勝利を追い求めるために、そして総合タイムをほんの少し稼ぐために、彼らは出来る限りの仕事をしてくれた」(キンタナ、チーム公式HPより)
力を合わせて、区間勝利を夢見て、モヴィスターは追走に精を出した。全長12.7kmの最終峠の入り口では、9人のエスケープ衆は、すでに1分10秒程度の余裕しか持ち合わせていなかった。7月のフランスで山頂フィニッシュを手にしたブレル・カドリが、栄光の再現を夢見て加速を切った。初めてのグランツールを戦うブラヤン・ラミレスも、自らの山の脚を試しにいった。この夏のツールを総合10位で終えたピエール・ローランはあっさりと後退していった一方で、スベルディアだけは、最後まで粘り続けた。
38歳の大ベテランは、グランツールの総合10位以内なら、すでに6度も度経験している(ツール・ド・フランス5位が2度)。ところが、プロ生活も18年目となり、ジロ・ツール・ブエルタ合わせて25回も戦ってきたけれど、いまだに区間勝利だけが手に入らずにいた。この日も望みは打ち砕かれた。ゴールまであと2kmだった。
「あと2分余計にリードをもらえていたら、やり遂げられたはずなのに。捕らえられるまで、僕は全力で走った。しばらくタイム差は1分前後で続き、それ以下には詰まらなかった。それから突然、急速に差は縮んでいった」(スベルディア、チーム公式HPより)
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