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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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得意の独走力を生かして、アレクシー・グジャールが初めてのグランツール出場で、初めての栄光をもぎ取った。北クラシック部隊が持ち味をたっぷり発揮して、まるでツール・デ・フランドルのような石畳の坂道を、圧倒的なパワーで突進した。2人の発射台に解放されたマイヨ・ロホは、あらゆるライバルを退けて、フィニッシュラインを駆け抜けた。トム・デュムランとファビオ・アルの総合タイム差は、前日までの3秒から、6秒へと広がった。
あっさりと蓋は閉められた。危険のなさそうな、大きなひとかたまりが前方へと進み出ると、ジャイアント・アルペシンは逃げ切りの切符を24人に与えた。いつもなら1時間近く繰り返されるはずのアタック合戦は、わずか6kmで終了した。赤いジャージを運ぶ列車は、走行スピードを極端に落とした。総合ライバルを擁するチームたちも、「決戦は土曜日」「今日はエスケープデー」と口々に語っていたように、揃って体力温存に務めた。
タイム差は面白いように広がっていった。50km地点ですでに、差は12分に達していた。しかも、70km地点を過ぎた頃、メインプロトンで集団落車が発生する。総合トップ2さえ巻き込まれた。落車したジョン・デゲンコルブの背後で、首位デュムランは沿道に突っ込み、バイクが破損した。2位のアルは……、チームメート2人と共に地面に転がり落ちてしまった!
こうしてメイン集団は、すでに十分ゆっくりだった走行スピードを、さらに減速した。おかげでアルは落ち着いて治療を受けられたし、エスケープ集団のリードは18分近くにまで大きくなった。
つまり余裕は十分にあった。軽いバトルだけで逃げ出した24人は、ゴールまでいまだ45kmも残っているというのに、アタック合戦に再突入した。ティアゴ・マシャドの飛び出しがきっかけだった。残された選手たちは、あっという間に40秒近い差を押し付けられた後になって、必死の追走へと切り替えた。繰り返し、加速の波が続いた。
「マシャドが飛び出した時、かあっとなって自分を見失ってしまわぬよう、心がけた。力を上手く制御して、ぎりぎり最後のタイミングを待って、そして飛び出した」(グジャール、公式記者会見より)
昨春に180kmをひとり逃げしてプロ初勝利を上げた独走巧者にとって、最後のタイミングが、ゴール前30kmだったのだという。
「うん、僕にとってはね。確かに少し距離は長いけど。でも、後方に20〜30秒差をつけた状態で山頂を越えられたら、勝算はある、と考えていた」(グジャール、公式記者会見より)
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