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サイクル ロードレース コラム 2016年2月2日

ドバイ・ツアー プレビュー

サイクルNEWS by 寺尾 真紀
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注目の選手

今大会には、10のワールドツアーチーム、3のプロコンチネンタルチーム、2のコンチネンタルチーム、そしてUAE(アラブ首長国連邦)ナショナルチームの16チームが出場する。
ツアー・ダウン・アンダー(オーストラリア)、ツール・ド・サンルイス(アルゼンチン)ではなく、欧州からの移動が比較的楽で時差も少ない中東でのレースでシーズン入りするトップ選手も多く、ラインアップはかなり華やかなものになった。

今年何よりも注目を集めるのが、新チームに移籍したばかりのトップスプリンター、マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)とマーク・カヴェンディッシュ(ディメンション・データ)のスプリンター対決。ツール・ド・フランスで現役最多の区間25勝を挙げているカヴェンディッシュはエティックス・クイックステップからディメンション・データに、2013年、2014年大会でそれぞれ区間4勝のキッテルはジャイアント・シマノからエティックス・クイックステップに、それぞれ移籍したばかり。

2011年から在籍したジャイアント・シマノとキッテルの訣別は、多くの人を驚かせた。新天地はカヴェンディッシュが3シーズンを過ごしたエティックス・クイックステップ。トニー・マルティンやマッテオ・トレンティンらとともに、オフからスプリントの感触を注意深く試してきたという新エティックス・トレインの初テストとなる。マキシミリアーノ・リケーゼがサンルイスでの落車で負傷したためフル・メンバーのトレインではないが、今シーズンのスプリント戦線を占うという点でも、ドバイは重要な一戦となる。

カヴェンディッシュは、リオ五輪トラック種目のイギリス代表入りを狙っており、1月に入ってからは、マンチェスターで行われたレボリューションシリーズ、UCIトラックW杯第3戦香港大会の複合種目「オムニアム」に出場していた。直近に行われたカデル・エヴァンス・グレートオーシャンロードレース(オーストラリア)はコースも彼向きではなく途中リタイアしたが、調子は上向きとのこと。かつて共にツールを席巻したHTCトレインのマーク・レンショー、ベルンハルト・アイゼルらもディメンションデータに加入。彼らのリードアウトで、シーズン初勝利を目指す。

他にも、サッシャ・モドロ(ランプレ・メリダ)、エリア・ヴィヴィアーニ(チームスカイ)、ジャコモ・ニッツォロ(トレック・セガフレード)、モヴィスタ―のファンホセ・ロバト、ジョヴァンニ・ヴィスコンティ、マシュー・ゴス(ワン・プロ・サイクリング)らトップスプリンターたちがドバイのフィニッシュラインを競うことになるだろう。

クラシック・レースに焦点を定めるビッグネームに目を転じると、元ロード世界選王者であり、アルデンヌ・クラシックのハットトリックを達成しているフィリップ・ジルベールにとっては、ドバイが今シーズンの初レースとなる。ここ数年はミラノ〜サンレモとアルデンヌ・クラシックに注力してきたが、今年はツール・ド・フランドルへも出場を虎視眈々と狙っている。今大会最難関の第3ステージでは彼のアタックが見られるかもしれない。
今年が現役最後の年となるファビアン・カンチェッラーラは、つい数日前、チャレンジ・マヨルカの最難関ステージ(第3戦・トロフェオ・セッラデトラムンターナ)で独走勝利を挙げたばかり。最後のクラシックキャンペーンに向け、これ以上ないシーズン入りをしており、ドバイでもその走りを目に焼きつけたいところ。

リオ五輪トラック種目で通算5個目となる金メダルを狙うブラッドリー・ウィギンスも、自らの名を冠した『チーム・ウィギンス』のメンバーとして、ドバイのスタートラインに並ぶ。

代替画像

寺尾 真紀

東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao

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