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【Cycle*2024 フレーシュ・ワロンヌ:プレビュー】唯一絶対の勝負地「ユイの壁」を4回、誰が真っ先に上り詰めるのか
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2013年に同大会を優勝しているサガンが、自身2回目の優勝。ロード世界王者として虹のジャージを身に着けて初めての勝利を手に入れた。 2位はクズネツォフ、3位にヴァンマルケ。最後の5kmは脚の痙攣に苦しんだというカンチェラーラは4位でレースを終えた。後方の集団では、ミラノ〜サンレモ優勝者のアルノー・デマールがスプリントで5位に入賞した。
選手コメント
ペーター・サガン(ティンコフ)
『とうとうこのジャージで勝つことができて、とてもうれしいよ。ここで勝つのは2度目だし、ぼくにとっても重要なレースなんだ。この勝利は、昨日つらい思いをした、愛する妻の父にささげたい。彼のために、そしてチームオーナーのオレグ・ティンコフのために勝てて本当によかったと思う』
セプ・ヴァンマルケ(ロットNL・ユンボ)
『分断して前方の集団を追っているとき、そしてケンメルベルグで、今日は調子がよいことを感じていた。追走で力を使ってしまったけれど、なんとか終盤の動きには絡めるだろうと思っていた。ただ、最強の二人(サガンとカンチェラーラ)と一緒になるとは思っていなかったけれどもね。ものすごいペースだった。ローテーションをまわす中でもぼくがいちばん弱いのは明らかだった。けれどそこに恥はないよ。何しろ相手は世界チャンピオンと、クラシックを10個くらい勝った、元TT世界王者だったんだから」
ビアチェスラフ・クズネツォフ(カチューシャ)
『戦略という観点では、チーム監督のトーステン・シュミットにお礼を言わなくちゃいけない。レースのまさにあのスポットでアタックするよう無線で指示してくれたのは彼なんだ。道が狭くなるところで、集団がスローダウンするのは彼もぼくもわかっていた。けれど、20秒、30秒、40秒と差を開いていけるなんて、思っていなかった』
ファビアン・カンチェッラーラ(トレック・セガフレード)
『4人でゴールまでたどり着いて、その中の4位で終わるのなんて、面白くも何ともないよ。けれどそれがレースなんだ。だって、ぼくに何ができたって言うんだ? 最後にはいつものような脚もパワーもなかった。重要なポイントポイントでは自分もチームもいい動きができたという点では満足だけれど…。たぶん唯一のミステークは、人よりも多く、あるいは長く牽きすぎたということかもしれない。ヘント〜ウェヴェルヘムには同じ愛を感じないんだ。これまで何度もこのレースに出場してきたけれど、なんていうんだろう、他のレースに臨むときのような、絶対勝つんだぞというあの決意。それがどうしても同じではないんだ」
寺尾 真紀
東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao
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