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【ヘント〜ウェヴェルヘム/レビュー】4つ巴のゴールスプリントを制したのは現ロード世界王者のペーター・サガン
サイクルNEWS by 寺尾 真紀 0レースの展開
イースター・サンデー(復活祭の日曜)の3月27日、ヘント近郊のダインゼ(デインツ)を、25チーム、196人の選手たちがスタートした。カチューシャのアレクサンドル・クリストフ、チームスカイのイアン・スタナード、AG2rのアレクシー・グジャールが体調不良のため不出走。もともとのスタートリストより3名少ないスタートになった。
レース全長は243km。まず西に向かって80kmあまりを進み、北海に沿いのアディンケルケの町で、内陸の南フランドル地方へと折り返す。10のヘリンゲン(上り)が登場するのは、レースの残り距離が100kmを切ってから。終盤の周回コースは、ヘント〜ウェヴェルヘムの代名詞ともいえるケンメルベルグの上りを2回通過する。
例年との違いは、ケンメルベルグの2回目の上りに、1973年以来お目見えすることがなかった逆方面からの上りが使用されること。172km地点で登場する、伝統的に使用されてきた上りルートも平均勾配17%の劇坂だが、209km地点で登場する2回目の上りは更に勾配を増し、最大23%に達する。
強風の中、この日最初の逃げは程なくして決まった。パヴェル・ブリュット(ティンコフ)、リエーベ・ウェストラ(アスタナ)らを中心とする5人の逃げと集団との差は、最大で11分程度までふくらんだ。
ルートが北海沿いの折り返し地点(スタートから82km)に近づくにつれ、横風が強まり、プロトン内でのポジション争いが激しくなってきた。ついに集団は3つの小集団に分断。ペーター・サガン(ティンコフ)やファビアン・カンチェッラーラ(トレック・セガフレード)、トム・ボーネン(エティックス・クイックステップ)ら優勝候補の大部分は第1集団を走行するが、セプ・ヴァンマルク(ロットNL・ユンボ)、ゼネック・スティバール、フェルナンド・ガビリア(エティックス)ら後方の第2集団に取り残された。
レース残り110kmの地点で、第1集団が逃げ集団を吸収。後方集団ではロットNL・ユンボの追い上げもあり、残り88km、5つの上りを残して、ついに先頭集団に追いついた。この時点でいったんは50名ほどになった集団だったが、カンチェッラーラ擁するトレック・セガフレード、エドヴァルド・ボアッソンハーゲン擁するディメンション・データのペースアップもあり、周回コース1回目のバネベルグ、ケンメルベルグと進むにつれ、だんだんと集団の人数は小さくなっていく。
続くモンテベルグではマッテオ・トレンティン(エティックス・クイックステップ)とティッシュ・ビノート(ロット・ソウダル)を中心とするアタックが最大で30秒程度のタイム差をつけるが、ロットNL・ユンボとディメンション・データの猛追もあり、残り53kmで吸収される。
この直後に単独で飛び出したのがビアチェスラフ・クズネツォフ(カチューシャ)。見る見ると差を開き、2回目のバネベルグ、ケンメルベルグへと飛び込んでいくころには、集団を45秒まで引き離した。バネベルグに向かう集団からは、ヴァンマルケがアタックするが、この動きは封じられる。続く最後の勝負どころ、ケンメルベルグでついにサガンが動いた。このアタックにカンチェッラーラが続き、その後輪をヴァンマルケが追う。フレフ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシング)、スティバール、ルーク・ロウ(チームスカイ)が追走するが、差を縮めることができない。
サガン、カンチェラーラ、ヴァンマルケは、クズネツォフに追いつき、ゴールに向かう35kmの平坦な道のりを急ぐ。後方ではエティックス・クイックステップの選手たちが集団を牽き続けるが、サガン、カンチェッラーラの二人がペースを作る先行集団との差は、無情にもじわじわと開き続けていく。
他の3人の動きを確認しながら、カンチェッラーラが先頭でフラムルージュ(ゴール前1km)を越える。ゴール前200m、まずスプリントを切ったのは、クズネツォフ。右から左に大きくコースを変えるが、その後輪にぴたりとつけたサガンが、右側から前方に飛び出し、右手を突き上げながらフィニッシュラインを越えた。
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