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【アムステルゴールドレース/レビュー】 途中棄権者続出のシビアなレース。ガスパロットが、チーム初のワールドツアー優勝
サイクルNEWS by 寺尾 真紀選手コメント
優勝: エンリコ・ガスパロット(ワンティ・グループゴベール)
『ここしばらく、大きな責任のようなものを感じていた。とても大きな責任感を。昨日、「がんばって」と伝えに、アントアーヌの奥さんがホテルを訪ねてくれた。34歳のぼくにも妻がいる。毎日いろいろなことを考える。アントアーヌの死の記憶は、ぼくたちにとって、まだとても鮮明なんだ』
『脚の調子は信じられないほどだった。何もかもが計画通りにいった。チームにとってこれまででもっとも美しい勝利だった。仲間たちはすばらしい仕事をしてくれた。逃げにも1人入り(注 ドゥヴリント)、ビョルン・トゥーラウは次の追走集団に入ってくれた。ほかのメンバーも、レースの間中ぼくをよく守ってくれた。完璧だったよ』
『マイケル・マシューズのために、オリカ・グリーンエッジが始終レースをコントロールしていた。マシューズとスプリント対決になったらそれで終わりだ。どこかでアタックしなくちゃならない、ということははっきりしていた。いいタイミングを待たなくてはならなかった。ラストはものすごい向かい風だったから』
『この勝利は、アントアーヌ・デモアティエの家族のものだよ。今日、ぼくの肩の上にはエンジェルがいたんだ。アントアーヌのことを思うたびに、ぐんぐん前へ進めた』
2位: マイケル・ヴァルグレン(ティンコフ)
『エネルギーも使ったし、集団の前方にいたことは、もしかしたら大きな間違いだったのかもしれない。それでもいい結果にはつながったけれど。2人になったとき、ガスパロットは協力するつもりがいようだった。だったらコースの左に寄ってハイペースで牽き、プロトンを引き離したままにして、スプリントで彼を負かすことができるかもと思ったんだ。けれど、最後はもうだめだった』
『一日苦しんだカウベルグも、最終の上りのときは、沿道の応援のおかげで、びゅんびゅん進んでいけた。あれはよかったね。ラスト2.5kmは本当に苦しかった。ガスパロットに追いつこうとしたアタックではなかったんだ。ハードなテンポで牽き出したら、周りはついてくる気がないみたいだった。だからガスパロットに追いついて、一緒に進むことにしたんだ』
『いつかアムステル・ゴールド(・レース)を勝てたらと思うよ。去年もいい感じだったし、ぼくに向いているレースなんだと思う。一日中脚を休める間がないし、クラッシュやパンクを避けるには運も必要な、ものすごくハードなレースでもあるけれど・・・』
『もちろん最初はがっかりした。でも少し時間が経って、これはそれでも大きなリザルトなんだという気持ちになってきた。いい走りはできたし、また数時間たったら、さらにうれしい気持ちが出てくるかもしれないね』
3位 ソニー・コルブレッリ(バルディアーニCSF)
『雨と雹(ひょう)が降ってきたりもしたし、ハードなレースだったね。エネルギーをセーブしてフィナーレでチャンスを狙うためには、集団のいちばん前にポジションを取ること。最後(4回目)のカウベルグに入るところで、ぼくは3番手につけた。ガスパロットがアタックしたとき、まわりにBMCやエティックス・クイックステップやオリカ・グリーンエッジがいたから、ここは待とうと思った。調子は良かったけれど、彼らが差をつめてくれるはずと思ったんだ。…でも、そうはならなかった』
『ゴールの直後はがっかりした。大きなチャンスを逃したという後悔があったんだ。先頭2人のほんの数メートル後ろのスプリントを制したんだから・・・。けれど、今日の走りを振り返り、こんなに大きなレースの3位に入れたということを考え始めたら、失望を忘れて、表彰台を楽しむことができた。たくさんのすばらしい選手たちがぼくの後ろでレースを終えた。いいレースができたという証拠だよ』
ティム・ウェレンス(ロット・ソウダル)
『レース前にみんなで、今日はアグレッシブな走りを、と決めた。ピム・リヒハルトとトッシュ・ヴァンデルサンドが最初からどんどん行って、トッシュも追走に入ってくれた。集団に戻ってからも、ずいぶん良く働いてくれたんだ。フィナーレは強い向かい風だったから、アタックにはタイミングを待つべきだということは分かっていた。ベメレルベルグでアタックはしたけれど、風と、あとは一人だったせいで、先行し続けることはできなかった。ほかのチームの選手が一緒に来てくれなかったのはがっかりだった。数人で抜け出せば、もっと差をひらくことができたかもしれないのに』
『カウベルグのはじまりでは、後ろには12秒差だった。でも、逃げ切るためには30秒は必要だった。いったんプロトンが加速すれば、すぐに追いつかれてしまう。なんとか追走集団には残り、10位以内に入れた。いいレースだったし、感触も良かった。イニシアチブを取ることでレースを勝とうとしたけれど、それはうまくいかなかった。でも、昨年のカウベルグでは、有力選手たちの動きについていくこともできなかった訳だから、去年より満足しているよ』
寺尾 真紀
東京生まれ。オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジ卒業。実験心理学専攻。デンマーク大使館在籍中、2010年春のティレーノ・アドリアティコからロードレースの取材をスタートした。ツールはこれまで5回取材を行っている。UCI選手代理人資格保持。趣味は読書。Twitter @makiterao
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