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サイクル ロードレース コラム 2016年5月22日

ジロ・デ・イタリア2016 第14ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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下り巧者のアマドールが追い付いてきたのは、すでにバルベルデが置き去りにされた後だった。大会総合リーダージャージ姿のアシストは、必死で涙ぐましい牽引を試みるも……。

「もはや追走するための体力は残っていなかった。ただ一定ペースを刻んで、あまりタイムを失ってしまわぬよう、努力するしかなかった。僕にとっても難しかったし、アレハンドロにとっても難しかった」(アマドール、チーム公式HP)

2級ヴァルパローラ峠では、ニーバリさえも置き去りにされる。ゴール前25km、クルイスウィックが、思い切って飛び出した。ザッカリンとマイカ、ウランはもはや抵抗する余力を残していなかった。チャベスとニーバリは、しばらく踏ん張った。

「今朝たてた計画は、とにかくニーバリとバルベルデに付いていくこと。ニーバリがアタックするだろうことは予想していた。チームに牽引させていたからね。それにはしっかり反応ができた。そして、『今度は自分がアタックする番だ』と感じたんだ。だからトライした。幸運なことに、タイミングは正しかった」(クルイスウィック、ゴール後インタビュー)

チャベスも、ほんの少し先で、加速を決めた。イタリアチャンピオンジャージは、たった1人で、取り残された。

「クルイスウィックがアタックで前に行ったから、僕も付いて行こうとトライした。厳しい坂道だった。そうしたら、ニーバリが脱落していくのが見えたんだ。だから僕らは、協力して走り始めた」(チャベス、ゴール後インタビュー)

2011年ジロ総合8位、2015年総合7位のオランダ人と、昨ブエルタ5位のコロンビア人は、そこから先は決して仲違いしなかった。後方の総合ライバルたちから1秒でも多くタイムを稼ぐために、力を合わせてひたすら先を急いだ。とりわけ前日の段階で総合5位のクルイスウィックにとっては、同タイムのバルベルデ、2秒前のニーバリ、17秒前のユンゲルス、26秒前のアマドールをまとめて逆転する最大のチャンスだった。

「チャベスとは上手く協力しあった。チャベスがスプリントに強いことは知っていたけど、それならば僕はひたすらピンクジャージのために邁進するだけだったのさ」(クルイスウィック、ゴール後インタビュー)

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