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サイクル ロードレース コラム 2016年5月23日

ジロ・デ・イタリア2016 第15ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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ただニーバリだけは、どうあがいても、溜飲を下げることなどできないはずだ。2015年ツールは第2ステージの暴風雨で分断にはまり、あっさり1分半近く失った。2015年ブエルタは第2ステージに落車に巻き込まれた後、「集団復帰のためにチームカーに長時間つかまった」ことを審判団に見咎められ、ステージ終了後に大会除外処分を下された。そして2016年ジロの第15ステージでは、第一計測地点ではすでに30秒も遅れ、しかも山道ではしばしば熱狂的過ぎるティフォジに集中力を妨げられ、さらに……。

「チェーンが脱落してしまった。自分でなんとかはめようとしたけれど、そしたら逆にチェーンが切れてしまった。こういうハプニングは誰にでも起こりうること。今日は僕の番だっただけ」(ニーバリ、ゴール後インタビュー)

ほんの2日前まで秒単位の争いを繰り広げていたのが、まるで幻だったかのように、ドロミテの2日間で大きなタイム差が出来上がった。総合首位クルイスウィクの後ろには、2位チャベス2分12秒差、3位ニバリ2分51秒、4位バルベルデ3分29秒、5位マイカ4分38秒、6位ザカリン4分40秒と続く。

「まだジロを勝ったわけではない。もちろんマリア・ローザを最後まで守りたいけれど、この先もビッグステージが残っている。それにここはジロだから、決して油断してはならないんだ。チャベスとニーバリ、バルベルデは、いまだ危険人物だと考えている。この先どう走っていくかはまだ決めていないんだけど、休養日に監督たちとプランを練って、ライバルたちから目を離さず、しっかり橋って行きたいと思っている」(クルイスウィク、ゴール後インタビュー)

翌日に3度目の休養日を終えると、最終日トリノまでは残り6ステージ。いまだジロ一行の前には、休養日明け第16ステージに山頂フィニッシュが、さらに大会最後の週末には、フランスをまたにかけた巨大峠バトル2連戦が待ち受けているのだ。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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