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サイクル ロードレース コラム 2016年7月3日

ツール・ド・フランス2016 第1ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「でも、誰にも抜かれなかったのさ!」(カヴェンディッシュ、公式記者会見より)

キッテルを2位、サガンを3位、アンドレ・グライペルを4位に押しのけて、カヴが自身27回目のツール区間勝利を手に入れた。「すべての勝利がスペシャルで、1つ1つの勝利が人生を変えてくれた」と何度も繰り返すカヴェンディッシュだが、それでも、やはりこの勝利は特別だ。だってコルシカでは集団落車に阻まれ、ヨークシャーでは自らが激しい落車の犠牲となった。どうしても大会初日勝利=マイヨ・ジョーヌにだけは、手が届かずにいた。

「このジャージがどれだけ欲しかったことか!今大会は僕にとってチャンスは1度きりだったから、絶対に失敗できなかった。僕はこれまでたくさん区間を制してきたけれど、今回は、信じられないような喜びが湧き上がってくるのを感じる。ファンタスティックな感動だ」(カヴェンディッシュ、公式記者会見より)

ジロのマリア・ローザを4日間、ブエルタのマイヨ・ロホをすでに2日間着た経験を持つカヴにとっては、3大ツールリーダージャージ収集を完成させた瞬間でもあった。ちなみに2016年ツールのプロトンで、3大ツール全リーダージャージの経験を持つのは……コンタドールとヴィンチェンツォ・ニーバリしか存在しない。

カヴは旧友(ボアッソンハーゲン、レンショー、ベルンハルト・アイゼル)や新列車隊員(レイナールド・イョンスファンレンスブルク)に惜しみない感謝の意を表明した。仲間たちの支えさえあれば、再び勝利街道を突っ走り、区間勝利数を重ねていけると信じている。往年の勢いさえ取り戻せれば(1大会で4〜5勝上げるような)、ステージ勝利数史上2位のベルナール・イノー28勝に、今大会早くも追いつき、追い越せするかもしれない。さらにはエディ・メルクスの34勝に、いつか並ぶことだって……!

残念ながらボアッソンハーゲンはゴール前500mの集団落車に巻き込まれた。総合争いのキーとなるゲラント・トーマスや、第2ステージの優勝候補に挙げられるマイケル・マシューズも地面に転がり落ちた。ゴール前3kmからの落車・メカトラブルはタイム救済措置が取られるため、関係したすべての選手にカヴェンディッシュと同じゴールタイムが与えられた。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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