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200km以上の長距離走の果ての、またしてもミリ単位の勝負だった。この日、アスファルトの上で膝を抱えて、肩を落としたのはブライアン・コカールだった。軽い上り坂フィニッシュで、パワフルにペダルを踏み倒した後、静かに喜びを噛みしめたのはマルセル・キッテルだ!空白の1シーズンと体調不良を乗り越えて、新しいジャージに着替えて、2014年パリのシャンゼリゼ以来の嬉しい区間勝利を手に入れた。
南へと、大またで、プロトンは下がっていく。どこにも寄り道せずに。夏の太陽と暑さを追い求めて。前日の223.5kmよりも、さらに14km長い「今大会最長」ステージは、ツール一行を一気に気温30度の世界まで誘った。それと同時に、フランス南部の山深い地方へと、一気に近づいた。翌日は大会最初の「本格的な」上りフィニッシュが待っている。だからこそスプリンターたちは、絶対に勝機を逃すつもりはなかった。たとえステージ最終盤には、リムーザン地方の細かいアップダウンが待ち受けていたとしても。
前日のサイクリングモードとは違って、この日のプロトンは時速40km超で走り始めた。またほぼゼロkm地点で逃げ集団が出来上がった序盤3日間とは異なり、4人の逃げが出来上がったのはスタートから29km地点だった。こうしてオリヴル・ナーセン、マルケル・イリサール、アレクシー・クジャール、そしてアンドレアス・シリンガーが、蒸し暑く、長い午後へと、飛び出していった。
ステージのほぼ折り返し地点、補給地点でのタイム差は6分あった。これが最大ギャップとなる。残り約3分の1の地点で、中間スプリントを激しく争ったメイン集団は(マイヨ・ジョーヌのペーター・サガンが集団内で首位通過した)、猛烈な勢いで4人を追い詰めていった。
今大会いまだ勝ち星がなく、前日わずかの差で敗れたアンドレ・グライペル擁するロット・ソウダルが、積極的に集団コントロールに励んだ。すでに区間2勝のマーク・カヴェンディッシュも、ディメンションデータの仲間たちに隊列作りを委ねた。29歳のバースデー勝利を狙うアレクサンドル・クリストフのために、カチューシャの面々も前方に位置取りした。
さらには前日第3ステージに、ぐだぐだムードをぶち壊すアタックを打ち、後輩ブライアン・コカールのための「間接的な」アシストを行ったトマ・ヴォクレールが、この日は集団牽引で「直接的な」アシストを買って出た。
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