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サイクル ロードレース コラム 2019年5月5日

【エシュボルン=フランクフルト / レビュー】クリストフの5連覇を阻止したアッカーマン「ジロに早く乗り込みたくてうずうずしてる」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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「今日は普段以上にプレシャーを感じていた」とレース後に告白したけれど、パスカル・アッカーマンは使命をしっかりと果たした。ドイツチーム所属のドイツチャンピオンとして、ドイツの格式あるワンデーレースを制覇。エシュボルン=フランクフルトに関しては、2009年大会でミルラム所属のファビアン・ウェーグマンが成し遂げて以来の、実に10年ぶりの晴れやかな快挙だった。

アシストたちは1日中きっちりと隊列を走らせ、アッカーマンがアレクサンドル・クリストフの5連覇を食い止めた。おかげでボーラ・ハンスグローエの2019年勝利数は、早くも20に達した。全部で18あるUCIワールドチームの中では、ドゥクーニンク・クイックステップ26勝、アスタナ25勝に次ぐ3番目の好調さを誇る。

ちなみに最も勝利数の少ないチームはカチューシャ。パリ〜ルーベ2位のドイツ人ニルス・ポリッツが、この日も攻撃的な走りを見せたが、現時点では1勝止まり(その1勝はやはりドイツ人のキッテルの手によるもの)。

それにしてもアッカーマンの勝利は、「もはやボーラはサガンだけのチームではない」ことを、改めて自転車界に証明してみせた。

2010年にドイツで誕生したチームは、2017年に時の世界チャンピオンを迎え入れ、華々しくワールドツアー昇格を果たした。昇格1年目は全34勝のうち12勝が、2年目は全33勝中8勝がサガンの手によるものだ。なにより今年を含む3季連続で、チームのシーズン初勝利はスロバキア王者がさらいとっている。

ただ残念ながら、2019年5月1日現在、サガンのシーズン勝利はダウンアンダー第3ステージの1勝だけ。2月に陥った体調不良から、いまだ完全に回復できていない。一時は体重が4kgも落ちてしまったというから、無理もないのだが……。

そんな不調のエースに変わって好調なのが、すでに今季6勝の俊足スプリンターのサム・ベネットであり、起伏コースで若々しい強さを見せつけるマキシミリアン・シャフマン、ダヴィデ・フォルモロ、エマヌエル・ブッフマン、フェリクス・グローシュシャルトナーである!またベテランのラファエル・マイカも、ツアー・オブ・ジ・アルプスでは最終日のメカトラで総合順位こそ6位に甘んじたが、いまだ衰えぬ山の脚を十二分に発揮した。

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