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サイクル ロードレース コラム 2019年5月1日

【リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ / レビュー】有能すぎる補佐役が栄冠掴む「ここまでたどり着くために、どうしてこんなに時間がかかったのかわからない」

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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リエージュ優勝どころか、2010年と2011年のツール・ド・フランスでは、アンディを総合2位(2010年は繰り上げ優勝)に導いている。「もっと自分の成績を追い求めたい」と2013年にアスタナ入りし、同年のツールでは総合7位と堂々たる成績を残した。しかし、ここでも、むしろニバリのアシスト役として重宝された。2014年ツール&2016年ジロでは総合優勝にきっちり貢献。特に元U23マウンテンバイク世界王者は、2014年ツールの石畳ステージで、見事すぎる働きを披露している。

有能な仕事人が、エースへと生まれ変わったきっかけは、2016年のリオデジャネイロ五輪での銀メダル獲得。自らの高いポテンシャルに改めて気がつき、フルサングはチーム上層部に直訴した。僕をエースにして欲しい、と。

チームマネージャーのヴィノクロフは、つまりこの願いを聞き入れたわけだが、きっと後悔はしていないはずだ。翌年のクリテリウム・デュ・ドーフィネでは、見事な大逆転総合優勝を収めた。昨季はツール・ド・スイスで総合2位に食い込んだ。残念ながら2019年リエージュ当日のヴィノは、ウズベキスタンでアジア選手権に立ち会っていたのだけれど……。

ただしフグルサングが最も熱望するツール・ド・フランスは、いまだ思うような成績を出せずにいる。2017年は絶好調で乗り込みながら、落車負傷が響き、第13ステージでリタイア。2018年大会は10日目まで総合4位と極めて好調さを保ちながらも、アルプス中日にハンガーノック気味で順位陥落(総合12位で終了)。

幸いにもこの7月も、チームから総合エースの座を確約された。狙いはずばりパリの総合表彰台。人生最高の春を過ごしたフルサングに、人生最高の夏が訪れるかもしれない。

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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