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サイクル ロードレース コラム 2016年7月22日

ツール・ド・フランス2016 第18ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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力強く突き上げた右の拳と、黄色いヘルメットの下に覗いた白い歯が、2016年マイヨ・ジョーヌの行方がほぼ決まったことを教えてくれた。最終走者のクリス・フルームは、出走177人中ベストタイムの30分43秒23をたたき出した。今大会2つ目の区間勝利をもたらした好走で、総合2位以下とのタイム差をさらに大きく開いた。一方で総合2位から7位までの距離はぎゅっと縮まり、表彰台争いは混沌の様相を呈してきた。

太陽の光は強烈で、しかも湿気を含んだ空気が、肌にまとわりつくように重かった。真っ先に勝者レベルの素晴らしいタイムを記録したのは、またしても、トム・デュムランだった。第9ステージでは、悪天候の中の独走で、山頂フィニッシュを制した。第13ステージはアップダウン個人タイムトライアルで、今大会2勝目をもぎ取った。そしてこの日は、全長17kmの登坂タイムトライアルで、得意の独走力を発揮した。

スタート直後から規則正しいリズムを刻んだ。しかも勾配14%超えのコート・ド・ドマンシーでさえ、ほぼ全体を通してシッティングポジションを貫いた。力強く走り続けた。ゴールタイムは、その時点までの首位選手を41秒も上回る、31分04秒29。暫定首位に立った。

「でも、おそらく、十分ではないだろう。きっと総合勢の選手に追い抜かれるはずだ。今日はいい走りができたと思うけれど、でも、僕のベストの走りではなかった。ステージ優勝には、十分なタイムではない」(デュムラン、ゴール後TVインタビュー)

残念ながら、デュムランの予言は的中する。時にハラハラさせられながらも、暫定首位の座を実に1時間38分にも渡って守り続けてきた挙句、最後の1人についに記録を塗り替えられてしまったのだから!

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