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サイクル ロードレース コラム 2016年7月25日

【ツール・ド・フランス2016 第21ステージ結果速報】グライペルが2年連続シャンゼリゼ制覇!フルームは横一列で笑顔のフィニッシュ!

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部
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世界中を熱狂と興奮に包み、日本中を寝不足に追い込んだ最も過酷な3週間の旅は、世界で一番有名なシャンゼリゼ通り周回コースで締めくくられる。

4賞ジャージのカラーにおめかししたバイクにまたがった特別ジャージ着用者を先頭に、シャンティイ城の敷地内とゆっくりと進み、最終日のパレードランが静かにはじまる。チームカーから祝杯のビールを受け取り、チームメートに自ら配るクリス・フルーム(チーム スカイ)、スカイブルーの部分をイエローに変更した特別ジャージがマイヨ・ジョーヌと共に記念撮影、シャンパンが振る舞われ今大会で大会委員を去るベルナール・イノー氏の合図で最後の113kmを楽しむ時間が始まった。

ゆったりとした速度で、美しい田園風景を抜け、森の中を通り、沿道に駆けつけた観客の声援をうけている。最後の山岳ポイントはロマン・クロイツィゲル(ティンコフ)が先頭通過、街の中を歓声と共に進む。セーヌ川沿いまで来るとチーム スカイが集団の先頭に集まり、一行はパリ市内へと入る。

広大なブローニュの森を抜け、カーブを曲がり正面に凱旋門を見ながら大きく周り、トンネルを抜け再びセーヌ川沿いへ。引退表明したホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ)が少し独走し、オルセー美術館の横を通りルーヴル美術館の前を通過、チュイルリー通りを抜け周回コースへと入る。青空が広がる中、フランス空軍のトリコロールがシャンゼリゼを走る英雄たちを祝福した。

8選手の逃げグループが20秒程度で先行し中間スプリントポイントをマークス・ブルグハート(ビーエムシー レーシングチーム)が先頭通過、一昨年のシャンゼリゼを制したマルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)がバイク交換に手間取り時間を大幅にロス、集団に戻るまでに脚を使った。フルームはアシスト陣を解放、ワウテル・ポエルスとルーク・ロウが逃げに合流して、しばしのエスケープを楽しんだ。

最終周回で隊列を組んで準備をしていたイアム サイクリングのソンドレ・ホルストエンゲル、ディレクトエネルジーのブライアン・コカールがパンクでスプリントの舞台から降りた。ラスト1周のベルが響く中、最後のエトワール凱旋門周回を終えオリカ・バイクエクスチェンジ、トレック・セガフレードのトレインが先頭でシャンゼリゼを下り、最後の戦いへ突入とする。

コンコルド広場のオベリスクを曲がり、コフィディス、ソリュシオンクレディのあとにロット・ソウダルのトレインが先頭になり、黄金のジャンヌ・ダルク象が見守るカーブを曲がりフラムルージュへ。最後のカーブを曲がりシャンゼリゼへ、チーム カチューシャがアレクサンドル・クリストフを引き上げながらフィニッシュラインを目指す、クリスフトフの後ろにつけていたアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)がクリスフトフを抜き、背後から加速するペーター・サガン(ティンコフ)を抑え、最後の集団スプリントを制し、勝利の雄叫びをあげた。

チーム スカイは、フルームを中心にリタイアなしの9人全員で横並びで肩を組み、同時にフィニッシュラインを越え、満面の笑みとガッツポーズを見せた。

「この3週間勝利を求めていた、チームは常に自分を信じて希望を失わないよう助けてくれた。とても誇らしい気持ちだ」(グライペル、ツール公式サイトより)

「本当に素晴らしい気持ち、シャンゼリゼに入った時は興奮した。チーム全員の努力と懸命なる犠牲でこの勝利を手に入れることができた。この勝利は息子ケレン、きみのものだ。ニースでの悲劇を忘れない、スポーツは自由な社会の中で不可欠。世界中のファンの情熱と沿道からの声援、フランスの友情の絆はずっと変わらない。私たちはそれらを愛している。ツール万歳!フランス万歳!」(フルーム、表彰式スピーチ)

「チャオチャオ、ベッラ!晴れ渡った青空の最高の最終日になりました、夜中までたくさん応援してくれたと思うので日本のみなさまには感謝ですね。オリンピック、メダル獲れるように頑張りますよ!」(新城幸也、番組内電話インタビューより)

第21ステージ結果

1 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)in 02h 43' 08''
2 ペーター・サガン(ティンコフ/スロバキア)at 00' 00''
3 アレクサンドル・クリストフ(チーム カチューシャ/ノルウェー)at 00' 00''
4 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ/ノルウェー)at 00' 00''
5 マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ/オーストラリア)at 00' 00''
6 ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード/ベルギー)at 00' 00''
7 ラムナス・ナヴァルダスカス(キャノンデール・ドラパックプロCT/リトアニア)at 00' 00''
8 クリストフ・ラポルテ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)at 00' 00''
9 サム・ベネット(ボーラ・アルゴン18/アイルランド)at 00' 00''
10 レイナールド・イョンスファンレンスブルク(ディメンションデータ/南アフリカ)at 00' 00''
・・・
53 新城 幸也(ランプレ・メリダ/日本)at 00' 00''

個人総合順位

1 クリス・フルーム(チーム スカイ/イギリス)in 89h 04' 48''
2 ロメン・バルデ(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル/フランス)at 04' 05''
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)at 04' 21''
4 アダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/イギリス)at 04' 42''
5 リッチー・ポート(BMC レーシングチーム/オーストラリア)at 05' 17''
6 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)at 06' 16''
7 ホアキン・ロドリゲス(チーム カチューシャ/スペイン)at 06' 58''
8 ルイ・メインチェス(ランプレ・メリダ/南アフリカ)at 06' 58''
9 ダニエル・マーティン(エティクス・クイックステップ/アイルランド)at 07' 04''
10 ロマン・クロイツィゲル(ティンコフ/チェコ)at 07' 11''
・・・
11 バウク・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)at 13' 13''
13 ファビオ・アル(アスタナ プロチーム/イタリア)at 19' 20''
116 新城 幸也(ランプレ・メリダ/日本)at 03h 57' 06''

ポイント賞

1 ペーター・サガン(ティンコフ/スロバキア)470 pts
2 マルセル・キッテル(エティクス・クイックステップ/ドイツ)228 pts
3 マイケル・マシューズ(オリカ・バイクエクスチェンジ/オーストラリア)199 pts

山岳賞

1 ラファル・マイカ(ティンコフ/ポーランド)209 pts
2 トーマス・デヘント(ロット・ソウダル/ベルギー)130 pts
3 ハリンソン・パンタノ(イアム サイクリング/コロンビア)121 pts

新人賞

1 アダム・イェーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/イギリス)in 89h 09' 30''
2 ルイ・メインチェス(ランプレ・メリダ/南アフリカ)at 02' 16''
3 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・アルゴン18/ドイツ)at 42' 58''

チーム総合順位

1 モヴィスター チーム(スペイン)in 267h 20' 45''
2 チーム スカイ(イギリス)at 08' 14''
3 BMC レーシングチーム (アメリカ)at 48' 11''

総合敢闘賞

32 ペーター・サガン(ティンコフ/スロバキア)

第21ステージのリタイア

185 トニー・マルティン(エティックス・クイックステップ/ドイツ)

J SPORTS編集部

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