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人が吸収されると、戦いは再び活性化した。ゴグルは最前線に留まり、スイス籍チームの2人、ダニーロ・ウィスやベガールドステイク・ラエンゲンは奮闘し、平地巧者イヴ・ランパルトも起伏に負けずきっちり前方にしがみついた。4つの山ですでに力を使ったラグティンも、残る力を振り絞って、じりじりと追い付いてきた。
そして、ゴール前18.5km、最終的に6人にまで小さくなった先頭集団の中から、するり……と前に飛び出していく影がひとつ。ランプレ・メリダのジャージを身にまとう、ヴァレリオ・コンティだ!
走行距離はほぼ20kmに達していた。誰もが疲弊しきって、足がひどく重くなっている状況の中で、23歳は極めてスムーズに加速した。ほんの1kmほど走っただけで、追いすがる5人にはあっさり30秒もの差を押し付けた。
2014年、21歳の晩夏に、生まれて初めてのグランツール=ブエルタに出場した。背中にはゼッケン1番が、燦然と輝いていた。というのはディフェンディングチャンピオンのクリス・ホーナーが出場をキャンセルし、大会前夜の金曜日に急遽呼び出しをくらっての代替出場だったから。なにより、生まれて初めてのラインステージ=第2ステージで、大逃げを打つ勇敢さを披露した!
あれから2年。人生3度目のグランツール=今季ジロでは、総合27位に食い込んだ。高いオールラウンド能力を証明した。そして4度目の体験で、ついに、生まれて初めてのグランツール区間勝利をもぎ取った。
初物好きな今ブエルタにおいて、8人目の「グランツール区間初勝利」となった。2016年のグランツールにおいては、ジロ第10ステージ覇者ジューリオ・チッコーネ(1994年12月生まれ)に次ぐ、2番目に若い区間覇者(1993年3月生まれ)だ。また所属のランプレ・メリダにとっては、ディエゴ・ウリッシのジロ区間2勝に続く、今季嬉しい3勝目だった。
コンティの歓喜の瞬間から55秒後、ウェイスがフィニッシュラインを駆け抜けた。12番目の逃げの友、カルディは3分04秒後に逃げを締めくくった。そこからさらに30分以上待って……コンティがあちこちのメディアにゆっくりと優勝インタビューを終えた後に、ようやくプロトンがゆっくりとゴールへ帰ってきた。なんと33分54秒もたっぷりと遅れたから、前夜まで総合最下位だったカルディは、下から13番目にちゃっかりと浮上した。
ちゃっかり、といえばアレハンドロ・バルベルデ。笑い合って、茶化し合いながらも、きっちり後方集団内で首位=13位フィニッシュを果たしている。すなわち緑ジャージ用のゴールポイントを3ptを計上し、あらためて首位の座を固めた(92pt、2位以下とは27pt以上の差)。また区間上位3選手の成績累計で争われるチーム区間順位でも、当然モヴィスター チームが、1日中後方で過ごしたチームの中では最高位13位を手にいれた。嵐の前の静けさだったのだろうか。総合マイヨ・ロホ争いには、一切の変動はなかった。
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