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特にゴール前10kmには、細道とカーブが連続した。危険をどうにか避けようと、あまりにもビッグチームが加速を強行したものだから……、ついに集団後方から千切れていく者が続出したほどだった。
さらにラスト5kmからは、ロータリーがいくつも散りばめられていた。直線と曲線が交互に襲い掛かる道を利用して、ゴール前2.5km、ダニエーレ・ベンナーティが奇襲を仕掛けた。かつてはプロトン屈指の俊足スプリンターとしてならした35歳が、3年ぶりの区間勝利目指して、ロータリーをいくつも先頭ですり抜けた。
しかし、大会に踏みとどまる数少ないスプリンターが、ベテランの抜け駆けを許さなかった。なにしろ、ここまでの15日間で、わずか5回しかチャンスを与えられなかった。この先は第18ステージ(しかしステージ中に2級峠あり)と最終第21ステージの、2回しか機会が残されていない。だから、集団のあちこちで中切れが起こるほどの猛烈さで、ベンナーティを追い立てた。
フィニッシュ手前200m、ぎりぎりで吸収を完了した。その瞬間だった。すでに今大会2区間制し、すっかり勝利の味をしめるジャンニ・メールスマンが、スプリントを切った。ただトップスピードに乗るタイミングが、どうやら、少々早すぎたようだ。後輪から飛び出したドラッカーが、堂々と競り合い、そしてラスト50mでトップに立った。そのまま両手を天に放り出しながら、フィニッシュラインを先頭で越えた!
ブエルタ直前のブルゴス一周で区間2位に3度泣いたスプリンターが、今季一番大きな舞台で、嬉しい「今季スプリント初勝利」を手に入れた。ちなみにルクセンブルク一周でも1勝を得ているが、個人TT区間だった。
また、ずいぶんと長い間、小さなチームで過ごしてきた30歳にとって……人生でたった2度目のグランツール出場で、生まれて初めての区間勝利を手に入れた!なんと2016年ブエルタではメールスマン(第2ステージ)、リリアン・カルメジャーヌ(4)、サイモン・イェーツ(6)、ヨナス・ヴァンヘネヒテン(7)、セルゲイ・ラグティン(8)、ダヴィド・デラクルス(9)、イェンス・ケウケレール(12)、ヴァレリオ・コンティ(13)、ロベルト・ヘーシンク(14)に次いで、10人目の初勝利となった。
所属チームのビーエムシー レーシングチームにとっても、極めて大切な1勝となった。マドリード到着まで残り5日、このスイスチームは、現在チーム総合首位を突き進んでいる。
細かい分断はあちこちで発生するも、総合トップ10選手は、ドラッカーから2秒遅れの集団で揃って走り終えた。同集団内で別府 史之は15位に、新城 幸也は29位に食い込み、休息日前のステージを無事に締めくくった。
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