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サイクル ロードレース コラム 2016年9月11日

ブエルタ・ア・エスパーニャ2016 第20ステージ レースレポート

サイクルロードレースレポート by 宮本 あさか
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<選手コメント>

■ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)
経験を積むために、チームからは総合狙いで走るように指示されていた。でも、この前の日曜日のステージ(第15ステージ)で、いいグループに留まれなかった。だから今ステージのスタート地では、ちょっと緊張していた。ぼくはまだ安定さに欠けるんだ。今日は逃げ集団に乗ろうと奮闘した。難しかったけれど、すべてが上手く行った。

最終峠の麓で、すでに疲れを感じていた。でも、誰にとっても、状況は同じだった。だって今ステージはスタートから厳しくて、80kmを過ぎて、ようやく逃げが決まったんだから。登り始めてすぐに、いくつもアタックが続いた。ぼくはなんとか後輪にはりついて、ついにアタプマのところまで追いついた。アタプマがもはやガス欠気味で、なんとか走っている状態なんだ、と気がついて、もしかしたら勝てるかもしれないと信じ始めた。

大荒れのレースだったし、簡単なステージなんてひとつもなかった。常に何かが起こっている状態で、ぼくにとっては難しかった。常に集中し続けることが困難で、肉体的にも精神的にも、厳しかった。ジャン・クリストフ・ペローのそばで色々と学んだ。それに、なかなか逃げに乗れなかったから、アクセル・ドモンやヤン・バークランツからアドバイスを得たりもした。(レース公式リリースより)

■ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)
ジロを制した時は、難しい時も過ごした。風邪を引いていたし、調子が良くなかったからね。このブエルタ中はずっと健康でいられたし、運も良かった。なによりぼくの周りには、素晴らしいチームがついていた。チームのみんなにお礼をいいたい。ホセホアキン・ロハスにも言葉を贈りたい。彼がもはやこの場にいられないことを、残念に思っている。

ツール・ド・フランスに向けて厳しい練習を積んできたけれど、アレルギーのせいで、100%を尽くすことができなかった。でも、ブエルタに向けては、素晴らしい体調を保つことができた。五輪にも出場しなかった。ぼくの出場枠を、ぼく以上にチャンスを活かせる選手に譲りたい、と考えたからなんだ。とにかくツールのあと、自分の悪い流れを、どうにかして断ち切りたかった。

フルームは幾度となくアタックを仕掛けてきた。下りでも、上りでも。そしてぼく自身は、彼よりも先にフィニッシュしたかった。だって彼本人だって、たとえ1秒でも大切なんだ、と繰り返し語ってきたからね。(フィニッシュでスプリントをしてしまったことで)彼が気を悪くしたのだとしたら、謝罪したい。それに彼のタイムトライアル勝利に、おめでとうを言いたい。フルームこそぼくの直接的なライバルであり、今日は最強のライバルでもあった。今年に関しては、ぼくらは引き分けだね。彼がぼくに腹を立ててなきゃいいんだけど。ぼくの行動は、瞬間の勢いに任せたものだったんだ。

(フルームが拍手したのは)知らなかった。ぼくにとって、最強のライバル相手に勝ったんだから、名誉あること。今日の彼が打った数々のアタックは、信じられないようなものばかりだった。ぼくは彼に1ミリたりとも与えることはできなかった。(レース公式リリースより)

■アルベルト・コンタドール(ティンコフ)
表彰台で終えるか、勝利を手にできていたら、きっと満足できていただろうにね。表彰台が、ほんの数秒で、手元から滑り落ちていった。残念だ。スポンサーにとっては、表彰台乗りは大切なことだから。もちろん、ぼくらの目標は、まるで異なるものだったのだけれど。それでも、ぼく自身は、満足している。レースを楽しんだし、ぼくを助けるために、チームはできる限りの力を尽くしてくれた。たしかに、ぼくらにはアシストが足りなかった。山で強いチームではなかった。結局のところ、物事は進むべくよう進んだ。キンタナとフルーム、そしてチャベスを祝福しなければならないね。オリカに関しては特に。あのチームは非常に賢く立ちまわった。フォルミガル(第15ステージ)のお礼代わりに、もしかしたらモヴィスターがぼくに手を貸してくれるかも、と考えていたんだ。でも、だれもが、自分たちのやり方で立ちまわった。このブエルタには体調良く乗り込んできたけれど、不運に襲われて勝つことはできなかった。ぼくが表彰台にそれほど重きを置いていないことに関して、ショックを受ける人もいるかもしれない。ただ、ぼくの目標は、あくまで総合優勝だったんだ。それ以外の場所は、それほど重要なものではない。(レース公式リリースより)

■ケニー・エリッソンド(エフデジ)
青玉ジャージを、1ポイント差で失ってしまった。たったの1ポイントでね!最初の上りで、もしもここで5ポイントが取れたら戦いを終えられるに違いない、と考えた。足の調子が良かったんだ。でもフライレが後ろから追いついてきて、逆に5ポイント取られてしまった。それから、再びプロトンから飛び出して、最後から2番目の上りで1ポイントを取り戻した。でも、十分ではなかった。本当にがっかりしている。(レース公式リリースより)

宮本あさか

宮本 あさか

みやもとあさか。パリ在住のスポーツライター・翻訳者。相撲、プロレス、サッカー、テニス、フィギュアスケート、アルペンスキーなど幼いときからのスポーツ好きが高じ、現在は自転車ロードレースの取材を中心に行っている。

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