サイクルロードレースコラム 2017年7月2日

【ツール・ド・フランス2017 第1ステージ結果速報】個人TT14kmはゲラント・トーマスがグランツール初勝利でマイヨ・ジョーヌ獲得！

ツール・ド・フランス by J SPORTS 編集部

写真：雨の中ITTを走る新城幸也

全21ステージ、3,540kmの長い旅の幕が切って落とされたのはドイツ、デュッセルドルフの個人タイムトライアル14km。雨の中、第1走者のエリー・ジェスベール（フォルテュネオ・ヴィタルコンセプト）が出発すると、その後は1分間隔で続く。

アンドレー・グリブコ（アスタナプロチーム）が16'21"のターゲットタイムを叩き出すとニキアス・アルント（チームサンウェブ）が1秒タイムを更新し暫定1位へ。雨あしが強くなる中、7回目のツール出場となる新城幸也（バーレーン・メリダ）が登場、17'50"と安全走行でゴールし最終順位175位で初日を終えた。

途中、ディラン・フルーネウェーヘン、ジョージ・ベネット（共にチームロットNL・ユンボ）などが同じコーナーで落車する中、アレハンドロ・バルベルデ（モヴィスターチーム）、ヨン・イサギーレインサウスティ（バーレーン・メリダ）の2選手も落車しリタイア、デュッセルドルフ大学病院へと搬送された。総合優勝を目指すナイロ・キンタナ（モヴィスターチーム）は優秀なアシストを、新城はチームエースを初日で失った。

6年連続のマイヨ・ベールを狙うペーター・サガン（ボーラ・ハンスグローエ）は濡れた路面を果敢に攻めるも16'29"（最終順位18位）、直後にゴールしたマッテオ・トレンティン（クイックステップフロアーズ）が16'14"（最終順位5位）、ヴァシル・キリエンカ（チームスカイ）が16'11"（最終順位2位）とタイムを更新する。

個人TT世界チャンピオンのアルカンシェルを纏うトニー・マルティン（チームカチューシャ・アルペシン）が中間計測タイムを最速で通過するもゲラント・トーマス（チームスカイ）の16'04"に8秒及ばず。2017年の第1ステージはそのままトーマスがグランツール初優勝を飾った。総合3連覇を目指すクリス・フルーム（チームスカイ）は16'16"で6位、ミカル・クヴィアトコウスキー（チームスカイ）が16'19"で7位、2位のキリエンカも合わせチームスカイは4選手をトップ10内に送り込んだ。

「山岳ステージの日にサガンらと集団で逃げに乗って逃げ切りたい、パリまで応援よろしくお願いします！」（新城、番組内インタビュー）

「幼い頃からテレビで見て憧れていたマイヨ・ジョーヌ！まるで夢の中にいるようだ。何日着られるはわからないけれど、この後はフルームのために走る」（トーマス、レース後インタビュー）

第1ステージ結果

１　ゲラント・トーマス（チームスカイ／イギリス）in 16'04''
２　シュテファン・キュンク（ビーエムシーレーシングチーム／スイス）at 00'05''
３　ヴァシル・キリエンカ（チームスカイ／ベラルーシ）at 00'07''
４　トニー・マルティン（チームカチューシャ・アルペシン／ドイツ）at 00' 08''
５　マッテオ・トレンティン（クイックステップフロアーズ／イタリア）at 00' 10''
６　クリス・フルーム（チームスカイ／イギリス）at 00' 12''
７　ヨス・ファンエムデン（チームロットNL・ユンボ／オランダ）at 00' 15''
８　ミカル・クヴィアトコウスキー（チームスカイ／ポーランド）at 00' 15''
９　マルセル・キッテル（クイックステップフロアーズ／ドイツ）　at 00' 16''
10　エドヴァルド・ボアッソンハーゲン（ディメンションデータ／ノルウェー）at 00' 16''
・・・
18　ペーター・サガン（ボーラ・ハンスグローエ／スロバキア）at 00'25''
22　ロベルト・ヘーシンク（チームロットNL・ユンボ／オランダ）at 00' 31''
49　リッチー・ポート（ビーエムシーレーシングチーム／オーストラリア）at 00'47''
53　ナイロ・キンタナ（モヴィスターチーム／コロンビア）at 00'48''
60　ティボ・ピノ（エフデジ／フランス）at 00'50''
63　ロメン・バルデ（アージェードゥゼール・ラ・モンディアル／フランス）at 00'51''
66　ファビオ・アル（アスタナプロチーム／イタリア）at 00'52''
68　アルベルト・コンタドール（トレック・セガフレード／スペイン）at 00'54''
175　新城幸也（バーレーン・メリダ／日本）at 01'46''