ステージ4のラスト1キロには魔物が住んでいる？ゲラント・トーマスがレース前に警戒した結果通りに？！

終盤までレースをリードしていたゲラント・トーマスは、スタートから207．5キロ過ぎたレース残り1キロ地点で発生したクラッシュに巻き込まれてしまい、地面に叩き落とされてしまった。

トーマスはステージ4で発生可能性あるクラッシュの危険性を察知してか、またステージ3終了後に3つのステージで2度クラッシュした事を受けてか「（ステージ4では）クラッシュなどのトラブルに巻き込まれない様にしたい」と注意を払っていただけに、今回のクラッシュは悔やまれる。

但し、本ステージ最大の悲劇は英国の名スプリンターであるマーク・カヴェンディッシュ（チームディメンションデータ）が巻き込まれた、レースラスト数百メートルのスプリント中に発生した大クラッシュと思われる。彼はペーター・サガン（ボーラ・ハンスグローエ）の妨害を受けた為か（筆者注：サガンが故意にカヴェンディッシュを倒したか否かは現状不明。サガンは故意に倒した事を強く否定）、地面に強く叩きつけられ、最後レースをメディカルスタッフの助けを得てフィニッシュできたものの、フィニッシュ時にはケガをしたと思われる腕がブラブラと揺れている状態でのものだった。フィニッシュ直後、カヴェンディッシュは救急車にて近隣の病院に搬送されることとなった。

これを受け、ディメンションデータのチームダイレクターは「カヴェンディッシュは、肩と手を怪我した模様だ。これから病院にて精密検査を受ける予定。ちなみに、もし僕がサガンだったら、カヴェンディッシュへの行為について直接詫びるだろうね」とチクリとサガンを刺した。

なお、レース後カヴェンディッシュは、「水曜日のレース（ステージ5）のスタートラインに立てる可能性は低いだろうね」と言葉少なめに語った。

引用：http://www.velonews.com/stages/2017-tour-de-france-stage-4
http://www.telegraph.co.uk/cycling/2017/07/04/tour-de-france-2017-stage-four-live-race-updates-mark-cavendish/

翻訳協力者：坂田裕希/家徳悠介

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